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ho
(12)

sumurakenji

「ビンバはどこ?」「ビンバー、どこだい?」「2階で寝ているのかな?」

などなど家族の思案をよそに、ビンバはどっこい、階段の手すりのかげから、そーっと新客Hofy を、観察していたのであった。

「あらっ,ビンバったら。こっちにおいで。お友達だよ」


奥さんの声にビンバは頭を引っ込めそのまま姿を現さなかった。

「ビンバってね,すっごい焼き餅焼きなの」
とは女主人のことば。

それから30分もたって、Hofyがサロン(僕とHofyが寝泊まりするところ)のソファーベッドで眠りこけていると、ドアの隙間にそっと前足を差し込んでドアを開け、音もなく中へ入って行く女王さまの姿をみた。

彼女はベッドの上の天使のごとき?幼い客を数分凝視していたようだが、その後、サロンから出て来ると我々のいるキッチンをにこりともしないで?横断し、庭に出て行った。

なんと、奥さんに抱きかかえられることさえ拒否したのだ。
なぜって、Hofy をやさしく抱いてくれた奥さんにHofyの匂いがぷんぷんしてたからなんだって。
ハーッ!アタイを追い出す気?

そうじゃないんだってば、どうか分かっておくれ。

それ以来、嫉妬深く不機嫌なビンバ嬢には腫れ物を触るような,家族のあつかいなのだ。
正直言ってボクは,彼らのネコなぜ声にいらいらする。
ミラノに帰りたくなる。
ぼくはこれほどまでに猫のご機嫌を取った経験などないからだ。

要はナチゥラル、放っとけばいいのだ..とはボクの猫あつかい論。
ネコ同士で決めるだろう、ねこもめごとは。


HOFY は遊び相手が欲しいのだ。
『ビンバお姉ちゃん遊んでぇ』

いくらビンバがハーッとやったって,恐れもせずのこのこ近づいて行くから、ビンバ嬢の怒りはますます上昇する。
だが・・・

言うとくけど,この家はアタイのもんなんよ!!よそ者はさっさと出ておいき!

Hofyにしてみたら『お姉ちゃん、それどういう意味?』


めす猫のGelosia(嫉妬心)は、人間の女のそれ以上?・・・とはある本にあった。
つまり想像を絶するくらい・・・なのだそうな。

だからボクはますます気がめいって来る。サッsとここを引き上げたい。
形見の狭い思いにはうんざりする。



猫の不幸な生い立ちがそうさせる,とも言われている。

ビンバは箱の中に入れられて、道ばたに捨てられていた、とのことである。
それを保護したのが、代母探しのF協会。

ロっコと奥さんは、協会の担当員からよーく,ビンバの生い立ちを聞いて同情の念にかられたという。
ビンバとパチーンと眼が合ったとき、貰うことを決めた,とロッコは言う。

ボクはビンバとは最初の頃から顔なじみだ。彼女は絶対に抱かれるのを嫌がるので,ボクは抱いたことがない。
耳も少し遠いいよう。言うなれば,いくらか問題あるネコちゃんとは気がついていた。(つづく)

すむらけんじ

焼きもちさえ焼かなければ,こんな可愛いビンバちゃんなんだけどねえ。

すむらけんじ
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| 日記風・猫ホフィと我が耳のこと | 09:23 │Comments0 | Trackbacks0編集

ho
(11)

驚異的に暑かったこの夏も終わりに近づいています。

この8ヶ月間いろいろなことがありましたね。
東日本大震災で、多くの人たちが家族や家を失いました。
苦境にもめげず、回復に向かって汗を流しておられる姿、毎朝夕、テレビ新聞で見て,一喜一憂しています。

そして、なでしこJapanのねばりの奇跡の勝利。
来年のオリンピックが楽しみです。

世界の水泳王者、康介君の大ファンのミャオけんとHofyとしましては、ロンドンでも頑張ってほしいですね。
メダルなんてもう関係ない。
さっそうとスタート台に立つ康介が見れるのは喜ばしいことです。


kenji

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| 日記風・猫ホフィと我が耳のこと | 07:15 │Comments0 | Trackbacks0編集

ho
(10)

      ミャオけんとHofyからの残暑お見舞いです。

sumurakenji


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| 日記風・猫ホフィと我が耳のこと | 12:27 │Comments0 | Trackbacks0編集

ho
(9)

さて、カザーレに着いて,獣医院に直行。

8人の若い獣医さんが働いている。その一人トマーゾ氏はカロータの最期をみとってくれた人だ。
ぼろぼろになった18歳のカロータの終末・・・その後,ネコはもう飼うまいと誓った自分だったが、ご覧の通り。
それどころか,カロータと瓜二つのネコを探している自分だった。

それが,このHofy。違いをあげれば、カロータの眼は蒼いが、Hofyは茶色。でも同じように透き通っている。


検便の結果は良好だとのこと。
Hofy良かったね。病気もなくて。なにごとも健康第一。Hofy,1500グラム。

予防注射をしてもらってさっそく知人宅に。
すむらけんじ

果てしなく広がる稲の田園の中を、横目でアルプスを眺めながら、ひとっ走り。目的地に着いた。

メス猫のビンバに会えるのは楽しみだ。

Hofyよ、この週末はたっぷりお姉ちゃんに可愛がってもらいな。

ビンバは3歳。彼らの家に貰われて来たときは3ヶ月くらいの子猫だった。
ちょっとプライドが高いというか、難しいというか、そのへんはHofyもわかるだろうよ。

大体ボクだって、ビンバをしんみりと抱かせてもらったことなどないんだ。
すぐにげちゃうしね。それと・・・
僕に言わせれば彼女,ちょっと耳が遠いんじゃあないのか、って気がするんだけどね。

耳の遠いミャオケン(僕)の第六感だから、間違い無し。

『そんなこと,絶対にない!』とその家の倅のロッコがムキになるので、しつこくは言わないけれど。
自分とこの猫のこととやかく言われて,いい気しないのは万国共通らしい。

やっと,到着。

僕とHofyは大歓迎だ。

籠からおそるおそる出て来たネコを女主人のピーナさんが慣れた手つきですくい上げると,あれっ不思議、大人しく抱かれたままになっている。そしてクンクンとピーナさんの腕や胸を嗅いでいる。
我が家に来た当日は,逃げ隠れで大変だったけれどね。

Hofy は僕のところにくる2日前までマンマ猫と一緒だったから、ピーナさんの体のビンバの匂いが安らぎを与えるのではなかろうか・・・とは僕の考えだ。
じゃあ、ビンバさんとの仲良しは間違い無し!

それにしても、ビンバお姉さんは何処にいっちゃったんだろうかね?(つづく)
すむらけんじ

sumurakenji
ピーナさんの家の窓から外を眺めるHofy
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それと・・・実は猫の童話なども書いています。あれやこれやと気が多いと言われそうですけど。ここをクリックしてください。http://novel.fc2.com/novel.php?mode=ttl&uid=2001747




| 日記風・猫ホフィと我が耳のこと | 12:42 │Comments0 | Trackbacks0編集

ho
(8)

すむらけんじ

Hofy が我が家に来て,ちょうど1週間経った。

早く予防注射をしなければならないし、どの獣医に頼もうかと迷ったが、結局派ここから130キロもあるピエモンテ州の獣医のところに,つれて行くことにした。

そんな遠くに行かなくても,ミラノの我が家から一分も懸からないところに獣医はあるのである。

ピエモンテ州のカザーレ市には長年おつきあいしている知人宅があって、彼らは早くHofyを見たいと言っているので、そのこともあって・・・

それで3泊くらいの予定で行くことにした。

知人の家にはビンバという3歳の雌猫がある。

Hofy を可愛がってくれるだろうか。
それに期待している。

チワワ(犬)もいる。7歳。
猫と犬との友情はあまり期待出来ないが、チワワさん,僕にはなついている。

籠の中に無理にHofyを押し込もうとする。
子猫は暴れ回ってなかなか簡単には入ってくれない。籠に押し込むための苦労は,今までさんざん他の猫で経験して来たので、将来のことを考えると気がめいってしまう。

とにかく入って頂いて、さて出発。

凄い荷物なのだ。まず,ウンチ、ピピーの砂箱(すでに自分の匂いのあるものが理想的なのである)、砂、餌、そうそう,検便用のウンチ、これだって大変なのだ。箸でつまんで・・・戦後、検便用にマッチ箱に入れて登校していた頃をふと思い出す。

そして猫用おもちゃ、手みやげ、自分の着替え,カメラなどなど,二回に分けて車に積み込んだ。

猫の写真
(つづく)
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| 日記風・猫ホフィと我が耳のこと | 00:46 │Comments0 | Trackbacks0編集

ho
(7)

隙間には重い百科事典が一番良いような気がして詰め込んだ。

Hofyが隠れてしまいそうな,穴という穴は全部塞いだつもりだが、それでも彼は隠れてしまう。
奴ら、隠密のごとく隠れの名人だ。

1時間以上も探しまわったけど,居所がわからない。

やっと見つけ出したところは、仕事机の下に隠してある古いコンピュータ(捨てようと思っていながらそのまま2年もほったらかしていた)の。その奥の無数のコードの中だった。
コンピュータ、プリンター、スキャンナー、スピーカーなどのコードがぐちゃぐちゃにもつれ合っているその中に、Hofyはからまって、うずくまっていた。


hh絵・すむらけんじ


やっ、こいつ感電して死んでしまったのかな?
本気でそう思った。
いくら呼んでもピクリともしないのだ。

ともかくボクは潜り込んでコードごと、子猫を引っ張り出した。

やっぱり・・・死んでいると思った。

コードのもつれをほどきかけたとき、
子猫は頭をもたげ,ボクを見たのだ。

あっ!まだ生きている!


Hofyはでっかい,でっかいあくびをした。


今日は3日目。

警戒心が溶けてくるようだ。

それまでは飯を食っていても,近寄るだけでぱっと逃げ出す構えをしてたのにね。
こっちを友人と認めたらしいのだ。

h2
xx



『こいつ(ボク)は悪い奴ではなさそうだし。
ビスケット(猫用の)やミルクはたっぷりくれるし、やさしく抱いてくれるのだから,悪い奴であるわけがないよね・・・』

頭の後ろから首、背中、腰,そしてしっぽの先っちょまで、ゆっくりと撫でてやるのが、ボクのやり方だ。しっぽの付け根まで来ると、猫は必ず腰を高くする。もっとやってェと訴えているようだ。
どうやら急所はそのあたりらしい。


こいつ、そうと決めたら、急に厚かましくなる。

仕事机に登ってコンピュータの前を行ったりきたりする。それどころかコンピュータを作動しているボクの右腕を枕にして眠りこける。

『あんまり腕を動かさないでぇ。わずらわしいにゃー』

でも、もうベッドにウンチはぴたっと止まったので、ボクは甘くなっている。(つづく)
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| 日記風・猫ホフィと我が耳のこと | 10:20 │Comments0 | Trackbacks0編集

ho
(6)

なまえはHofy(ホーフィー)
「何処からそんななまえが出て来たの?ちょっとイタリア的ではないね」
とみんなに言われる。
由来はこう。
昨年秋永久滞在書を紛失したとき,警察署で作り替えてもらったんだけど、僕の出生地の『HOFU(防府)』が,ミスプリントで『HOFY』になってたので,笑ってしまった。そして新しい猫のなまえに使わせてもらったというわけ。

さてホーフィーは、7月3日9土曜日に我が家の一員となった。

sandイラスト・すむらけんじ

猫を譲り受けた場所は、ミラノの郊外のサン・ドナートという町の町庁舎前の広場だった。
午後3時炎天下で、G夫人と娘さんが猫を抱いて車から降りて来て、ボクの持って来た籠の中に無理矢理押し込んで、そのまませかせかと又、車に乗り込んで行ってしまったのだった。

ほんとうにあっけない一瞬だった。

何でも,シエナ市の競馬(中世の乗馬服を着けての伝統的競技)をテレビで絶対見なきゃあってわけで、そのために、挨拶もろくに出来なかった。

猫・・・もう3ヶ月は有に経ってるのは一目瞭然。
ちょっとがっかり。2ヶ月くらいのが欲しかったんだけど。

でも、カロータ(一昨年17歳で病死)に生き写しで可愛く品がある。
根気よく待った甲斐があったと言うべきか。
眼はブラウン。翡翠色?カロータはグリーンだった。

車の中で小さく泣くホーフィー。
カロータのときは凄まじかった。コモ湖からミラノまで泣きっぱなし叫びっぱなし、よくもこんな小さな体にこれほどのエネルギーがあるもんだと感服もしたし、哀れさもひとしおだったから,ホーフィーの場合はずっとマシと言うべきだろう。

家にもどって,籠から出したら、いきなりボクのベッドの枕の上で、ブリブリニューっと、ウンチをされて唖然!

臭いっ!
籠から出してすぐ、砂箱に連れて行くべきだった。

ho

ネコを飼った経験は今までに4匹。彼らは我が家に来たときはすでに躾けられていた?
教育が必要だって?教育しなくたって、ネコは自分で学ぶものと思い込んでいた自分なのだ。

おしっこも2回,サロンの板張りの上でピピーッ。

こんなはずじゃあなかった。これから先が思いやられる・・・と深刻な気持ち。

あの奥さん,逃げるように去って行ったが、もしや?

このチビの悪癖を百も承知で、こっちに押し付けてずらかったのじゃあなかろうか。
怒りと失望!


翌日めが覚めてサロンで再び愕然とした。
ソファーの上に置き忘れていた革製のショールダーバッグに、またまたべちゃっとウンチを見たのだ。
こんな病癖を持った奴とこれから15年20年とご一緒することを考えただけで,鬱病になりそうだ。

獣医に電話したら、ワハハハッと笑って,よくあることだよ、まだ子猫なんだから、と言われてちょっと気が楽になった。(つづく)
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| 日記風・猫ホフィと我が耳のこと | 16:24 │Comments1 | Trackbacks0編集

vv
(5)

クレモーナのM夫人から,再び電話が入った。
「ロディにとっても奇麗な赤ねこがいるんですって。わたしの面識のない人だけど,興味があるなら電話してみたらいかが?」
ロディはクレモーナ市の10キロくらい手前の古い街である。
もう木曜日。
何とか今週中に猫問題を解決してしまいたいとの焦りもあるので、行くことにする。

紹介してもらったS奥さんは、凄い乗り気で、日本人と話しが出来るのが楽しみなどという。


ところが、ロディ市に入って道をまちがえ、お互いに携帯で何回もやり取りしている間に,ますます迷路にはまり込んでしまった。


そして・・・
信号待ちの前の車、オペルと正面衝突寸前,急ブレーキ!

バッグや帽子やボトルなどが,前にすっ飛ぶすさましさ。
超クーラーなのに冷や汗が。心臓がドキドキする。
すべてが異常だ。


携帯が鳴る。

「今どこにいらっしゃるの?」

「奥さん!ミラノにもどります。運命です。お宅の猫と僕の巡り会いはあり得ないないのです。ごきげんよう」



bre絵・すむらけんじ
「・・・お好きなように」
しらけた声を聞きながら電話を切った。

ねこ探しごときに我を忘れて奔放している自分。
頭を冷やす必要がある。

あの追突寸前のブレーキは警告なのだ。猫なんてどうでもいい。

もう,猫探しは止めようと決心した。




のだったが・・・

ブレッソというミラノ郊外の小さな街の女性から声がかかる。
これが最後と、性懲りもなく出かける。
灼熱の環状線を突っ走って、行きついたところは・・・

その女性は犬・猫用の食料品や砂、籠などを売る店を経営している若い人だった。
彼女は捨て猫や子犬の飼い主を探す仕事もやっていた。

店の中は臭くて5分もいるのが精一杯って感じだ。
彼女はMACを開けて、情報探しをやっていた。捨て猫,捨て犬、貰い手探し。
僕の情報もこうして得たのだろう。



臭い店の中に相応しくなく、洒落た感じの女の子。
こんな臭いところに1日中いて平気なのかな?慣れって恐ろしいものだ。
家には5匹猫を飼っているとのこと、へーえ。やれやれ。


おめあての赤ねこは痩せてしっぽは短く,すごく臭そうだったが抱いてみた。
一見見栄えのしない子猫だったが、愛嬌があった。檻の中に戻したとき、その小さなしっぽをピンと上げて、僕を見た。互いの眼がパチン!と合った感じ。

それからネコは同僚達が食べている餌のほうにと走って行く。

そのとき、この猫,貰って行こうかな?って気持ちになったが、ちょっと考えさしてと言って店を出た。

友人に電話したら、『お前はバカだ。つれて帰るべきだったんだ』という。

一日中あのむれた悪臭が鼻を付き閉口した。
何と、子猫を抱いたあたりにべったりとにおいが付着していたのだ。

その夜は、その猫のことをずっと考えつづけた。


土曜の朝、メールが入る。
「母猫の貰い手がきまったの。だから、子猫を貰って頂戴。今日の午後3時、サンド・ナートの市役所の前で猫を渡すわ」

そして,僕はまたまた炎天下の環状線を車を飛ばし、市役所前で猫を受け取ったのである。(つづく)
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| 日記風・猫ホフィと我が耳のこと | 11:18 │Comments0 | Trackbacks0編集

vv

(4)

レジーナさんを紹介してくれたパオラ夫人にメールを書く。
書き込み洋紙には書き込んだが,返送しないことにする。
「僕はどうやら失格したようですね。残念。でも、別を探しますからご心配なく。良い勉強になりましたよ」

惚れ込んだ子猫は自分のものにならなかった幻滅は大きい。
決着を付ける意味と、腹いせも少しばかりあって,送ったメールではあったが・・・

10分後に返信あり。
「失格などしていません。レジーナはあなたのこととっても気に入ったようです。とにかく、代理人をあなたのアパートに送りますから,それから決めましょうよ」

やっぱり、家を見に来ることには変わりないのだ。
見に来られたって,都合の悪いものなど何もないが,そこまでこだわる彼女らのシステムに納得ができないのだ。

それに、3つのバルコニーの一つでも、網をはることなどもってのほかである。

それで,丁寧に断りのメールを送る。


さて、クレモーナ市のM夫人から話あり。別の協会の人である。
「あなたのご注文どおりのとっても可愛いのが残っているの。見に来ません?」

クレモーナ・・・ミラノから西南に25キロ下ったところだ。ちょっと遠い。
でも、M夫人の話しぶりがととっても感じいいので、行く気になる。

彼女は電話で遠慮しいしいこう言ったのだ。
「気を悪くなさらないでね。身分証明書のフォトコピーは、いただけるかしら?」
「もちろん。それだけでいいのですか?」
「そう。気に入れば、猫,すぐにつれて帰ってくださってもいいのよ」

クレモーナはストラスヴァリで有名な古典の街である。
早めにミラノを出て、久しぶりに街の見物でもしようかと、うきうきした気分になる。
「じゃあ,明日の午後,4時に」


翌日、昼食後、そろそろ出かけようとしているところに、又,M夫人の電話。
「ほんとうに申し訳ないけど、ネコ、さしあげられないの。生まれた家の女の子が、泣いて離さないので、お母さんが取り消しにしてくれって、今言いに来たの。だから申し訳ないけど」
てなわけで,クレモーナ行きはオジャン。
MA絵と文・すむらけんじ


別のご夫人のメールが入ったので電話をする。
「とっても可愛いのが6匹も生まれたの。他にも数匹いるんだけど。2匹貰っていただきたいの。それがわたし共の規則よ」
「2匹はむりですよ。1匹だけ」
「可愛そうよ。独ぼっちでは」
「独ぼっちではありませんよ。僕がいますよ」



又別の電話が入る。
「母親ネコも一緒に貰ってくれる人を探しているの」

えーェ?母猫もいっしょに?
姑の面倒まで見れってこと?
それはちょっと。

ぶくぶくビ太った姑ネコ。子猫にちょっと触っただけでも牙剥いてハーッ。
親子ネコに我が家を占領されるのは眼に見えている。

彼女,ぼくの冗談を聞きながら声を上げて笑っている。
「母ネコはまだ,一才半なの。とっても奇麗なネコ。うちの孫がネコアレルギーなので、もう猫は飼わないことにしたのよ」
じゃあ,避妊手術はしてないのですね。我が家はアパート3階で庭はありませんから、欲求不満で大変でしょう。
子猫だけならよろこんで」(つづく)

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| 日記風・猫ホフィと我が耳のこと | 21:16 │Comments0 | Trackbacks0編集

vv

(3)

「このねこちゃんたち、ここで生まれたのですか?」

「いいえ。レッコ市(スイスに近い北部の街)の川縁でメンバーが拾ってきたの。その辺りでは野良猫が頻繁に子供を生むらしいの。放っとくと飢え死したり、鳥やネズミに食べられたりする可能性があるし、見つけ出してこうしてもらい手を探すのが,私たちの仕事よ」

ne2絵・すむらけんじ

メンバーとは・・・

ネコが好きで可愛くて、ネコのためにだったら何でもしたい、何かしたい人のグループのメンバーとのことなのだ。

彼女ら(ほとんどが女性)は、市内だけではなく州全体にわたって網を張ったように連絡をとっているとか。

100%ボランティア.cc







「3階ですって?バルコニーはあるの?」
「バルコニーは3つあります」

我が家にバルコニーが3つあるのは、ボクの自慢にしてきたことなのだ。
バルコニーが3つ、交通の便がいいこと、並木の緑が、ささやかな我が家の良点。


「まあ!ネコが落っこちたらどうするのよ?」

「落ちる?一度、キッチンのバルコニーから、落っこちたことがあるんですよ。朝早く,ホシムクドリが飛んで来たのを捕まえようと思ったらしいのです。雨上がりで大理石の手すりが濡れていて,つるっと滑っておっこちちゃったというのがボクの想像。
ところが下のアパートの洗濯物の紐に引っかかったらしくて、スピードが落ちて怪我はまったくなかったのです。一階の家のテラスの大きな鉢植えの中にはまっちゃって、泣いているのを助け出したんだけど、興奮してたのは一時間だけ。しばらくするとケロッとして玉転がしなんかやっているので,こいつ、後遺症になるってタイプではないんだな、なんてアハハハ」

他愛なく我がカロータの失敗談を話していたつもりだったが,レジーナさんの顔が険しくなるのをもっと早く気がつくべきだった。

彼女はむっつりとして、書き込みの用紙をボクの前に差し出した。

氏名、生年月日、アドレス、そして市が発行する身分証明書のフォトコピー・・・

まではいいとしても、Codicefiscaleのカードのコピーまで。
このカードはイタリア人に限らず,在住外人に至るまですべての人間がもっていなければならない番号カード。
アパート入居、税金申告、健康保険、入院、クレジットカードの申請はもちろん、車の購入や,テレビ、コンピュータの購入にいたるまで、必ず提出しなければならない番号なのである。

こんなもの・・・ネコと何の関係があるんだね、
でも黙っている。失格になったらたいへんだもの。

まだあるのだ。
予防注射、去勢手術済みの証明書のコピーにいたるまで。

その上、家まで点検されたんじゃあ,せっかくもらっても、自分のネコって実感が湧くだろうか?

バルコニーの手すりに飛び上がるのを見るにつけ、下痢をするにつけ、レジーナおばさんの怖ーい顔がボクを脅かすのではなかろうか・・・

最後に・・・
『ネコの寿命を15-20年と仮定して、あなたの年齢を考えていますか?』

現在71歳+20歳=91歳!

ウーム、ワシはそれまで生きているのじゃろうか。

「でも、引き取ってくれる人がいれば、いいのよ」
と、レジーナさん。
その人の『承知しました』というサインが必要とのこと。

それなら大丈夫、ボクの女房はボクより10歳若いから、と出まかせを言う。
独り者にネコをあげるのを嫌がる人はいっぱいいるってことはすでに熟知していたからだ。


その書き込み用紙を貰って、すごすごと引き上げる。あまり自信がない。

ともかく生まれつきややこしいことは嫌いな自分だ。
こんな年になっても一応元気なのは,ストレスに落ち込まないことを心がけているからなのだ。

ネコに挨拶をしにバスルームへ。
可愛い。ぱっちりと見開かれた眼は僕をみあげる。
たまらない。
もしかしたら、僕たちはもう巡り会うチャンスはないかもしれないネ。
後ろ髪引かれる思いでバスルームを後に。

ドアのところでレジーナさんは言った。
「バルコニーに金網を張りなさい。話はそれからよ」

そして、
「あなたはとってもユニークな方だし、ネコを可愛がる人。さし上げたいのはやまやまだけど、猫の安全がまず第一なのよ」(つづく)
      絵と文・すむらけんじ
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| 日記風・猫ホフィと我が耳のこと | 09:00 │Comments3 | Trackbacks0編集

vv
(2)

パオラという名前の女性からメールが入っている。

「あなたの探しているタイプが2匹います。関心があれば電話してみたら?番号は、携帯3258・・・」
さっそく電話を入れると、用心深そうな固い中年女性の声が答えた。

「どなた?」
「パオラ夫人のご紹介で実は・・・ネコを見に伺ってよろしいですか?」

こっちは顔かたちも知らない未知の人間,しかも外人だから,用心深くなるのは当然だろう。
「では今日,午後3時に伺いますネコ、早くみたいので」

*
              
下町の混雑したミラノ市の最南部。
苦労してやっと駐車をすることができ、目的の家に着いた。

ブザーを押すと、おかっぱの背の高い痩せた女性がたっている。年頃は60代?

彼女は疑わしそうに僕を見たが,怪しいたぐいではないと判断したのだろう。
「さあ、お入りになって」dd絵・すむらけんじ

籠を提げて立っている僕を見て、彼女の開口一ばんは、
「あら、今日すぐにはネコはつれて帰れないわよ」

え?どうして?
「書き込み用紙に書き込んでもらって、こっちで見当させてもらうの」

そんな、(たかがネコ一匹に?)

「それに、ネコを飼うためにふさわしいお宅かどうか知るために、前もって見せて頂くことになっているのよ」

家庭訪問まで?妙な気分になる。
(くり返すが,たかがネコ一匹のために家庭訪問とは)

とにかく,ネコちゃん見せてください。見たい!諸問題はその後で。

レジーナさん(彼女の名前)はバスルームに通してくれた。

午後の日差しでいっぱいの広いバスルームの一画に、小鳥が数匹楽に飼えそうな、四角い鳥かごが置いてあり、その中に2匹の子猫が寄り添っていた。

これぞ、ボクが望んでいた赤毛、虎猫なのだ。申し分ないネコだった。


彼女は檻から一匹、雄ネコを取り出しボクに抱かせてくれる。

子猫は泣きもせず、ボクをじっと見つめているだけ。ちょっとおびえた感じもするけど・・・蒼い瞳は大きく見開かれて,幼きもののか弱さがゆで卵のように伝わってくる。

この分だと2は月半くらいか。
かわいい、つれて帰りたい。おまえを幸せに出来るのはボクだけだよ。

「つれて帰りたいなあ」
「すぐにはダメって言ったでしょ」(つづく)

(絵と文・すむらけんじ)

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| 日記風・猫ホフィと我が耳のこと | 21:03 │Comments2 | Trackbacks0編集

あどったrみ
ミャオけんのADOTTAMI記です。(1)
Adottare はイタリアでは養子にする、引き取るという意味です。
ボクを養子にして(もらって)!ってこと。
notteイラスト・すむらけんじ




決心する。又飼うぞ!

何処からもらってくる?

今まで飼った4匹は,コモ湖の知人からもらっていた。この家族は大きな庭を持っていて,雌ネコはひっきりなしに子供を生んでいたから、気に入ったのを貰っていた。
でも彼らはもういない。


インターネットで検索してみると,あるある、ネコ協会が。

MONDOGATTO協会(猫の世界と言う意味)
ADOTTAMI協会(上記の意味)
AMICIMICI協会(子猫のお友達という意味?)
その他たくさん。

主人を待つネコ達の写真。ネコ博覧会だ。


ポロン、ポロリン!
竪琴の音色のように星の下で生を受ける子ネコ達に愛の手を。

人里離れた川縁の雑草の中で生みおとされたネコ達、下町の工場の片隅でひっそりと生を受けたネコ達、そんな彼らの未来の安住を願って、一生懸命貰い手を探す人たちがいることを知る。

もちろん幸せな家庭のお母さんネコから生まれて来たネコもいるが、星の下で生まれたネコの方が多いんではないか?って気もする。

3歳、4歳の円熟した?ネコも顔を並べている。
「外国に移住することになったので,このネコもらってください。性格は至って従順で甘えん坊なのです」
「女房がいなくなって、わし独りで猫の面倒を観る自信がない。貰って欲しい」
「わたしはネコを飼って2年経つが、そんな自分に疑問を持つようになった・・・

片耳がないネコ,片目のネコも。
はっとするような,神秘的な2歳の三毛ネコが,実は膀胱を煩っていて、おしっこがうまくできないとか。
「このネコちゃんを見捨てないで!」



子猫もらいます。生後2-3ヶ月。赤の虎猫。しっぽが長いのが理想
などと、ボクはあちこち書き込みをする。返事が来るのだろうか?

ローマやシチリアの猫ではどうしようもない。
ミラノかその近郊の猫を探さなくては。

                      


そして・・・
いたいた、ボクのタイプの子猫が。
行動開始の第一日目。ツイテる。

このネコ、60ユーロだって?
値段がついてるってことは、トクシュなのかな?

だとすれば60ユーロは安すぎる。
チェルトジーノ(ロシアンブルー?)などは、500-800ユーロぐらいするのだ。
僕だって、チェルトジーノを飼ってみたい。その可愛さは何とも形容しがたい。

でも,もちろんそんな余裕もないし、金を払って猫を飼うことに疑問と抵抗を感じるのだ。

相互(探し手と貰い手)のスピリトに従えば、ユーロは不必要,というのがボクの猫哲学。
興味と情愛だけが必要なのだ。

草むらで捨てられていた雑種だっていい。尊い命には変わりないのだから。
可愛い好みの奴。

よォーく面倒みてやるぞー!




でも・・・
たったの60ユーロならいいことにしようか。時間をメチャつぶすのがもったいないしね。
ネコ探し以外にすることはいっぱいあるんだもの。

電話をかけてみる。協会のカタログには飼い主と「直接交渉」となっているからだ。
電話に出た女性と話しがついて、さっそく午後3時に見に行くことにする。


すでに6月に入っていて、34度の北イタリアの午後のことだ。
ミラノからコモ湖に向っての途中のブリアンツァの乾いた片田舎道を走り回る。探しに探してやっと見つかった小さな一軒家。

籠も用意してきた。

ベルを押すと、意外と若い背の高いカップルが出て来た。2人とも30はまだ行っていないはず。
日焼けしていて片田舎の善良な若夫婦って感じだ。

彼女は、子猫を抱いている。

「これよ」
彼女はニコニコ顔で言う。
「これ?この猫、写真のネコ?本当かな?」
「そうとも、おんなじネコだよ」と彼。
div align="center">jj絵・すむらけんじ


信じられないナ。写真の方がずっーと立派だし可愛かった。
顔はまあまあだけど、目のあたりにぶつぶつの斑点があるのが気に入らない。それにしっぽが短い。
でも、抱いてみる。
子猫は弱々しく,訴えるように泣いている。
可愛いというよりも、はかなきものへの憐憫の情が。

60ユーロ払うんだったら、もうちょっと納得したものを。
60ユーロで、自分がシビヤになっているのに驚く。

「ちょっと考えさせてくれないかい?その気になったら明日、電話するよ」

「いいわよ」「いいとも」
不思議なくらい悪びれたところが全くないカップル。

「このネコ、60ユーロの値段がついているけど、特別な猫?(そうには見えないけどね)」

「普通の雑種よ。お金を払ってくれる人は、一生懸命、真剣に育ててくれると思うからよ」
そんなもんかな?

「僕は、ただでもらったネコにでも、700ユーロ払ったネコにでも、そそぐ愛情は同んなじだな」

カップルは、悪びれずにうなずいている。
そして子猫のお母さんネコを紹介してくれる。びっくりするくらい大型の三毛だ。
我が子を奪われることへの関心や不安は全くなさそうで、くりくりした瞳は可愛い。


彼ら、お金が欲しいのではなかろうか、質素な感じだし。そんな考えがすっと横切った。
メッタ不景気な時期なのだ。そうあっても不思議ではなかろう。

その日から、ボクの本格的ネコ探しが始まったのだった。(つづく)
(絵と文・すむらけんじ)

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| 日記風・猫ホフィと我が耳のこと | 18:39 │Comments0 | Trackbacks0編集

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すむらけんじ

作者: すむらけんじ
ミラノに住む広告イラストレーターです。このブログは今まで飼った猫、今飼っている猫のことを綴ったものです。
作者は左耳は生まれつき難聴にかかり、人口内耳に踏み切るまでの耳の歴史、未来のことなども連載しています。

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