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sumurakenji(28)
sumurakenji<


迷カメラマンの『ラメおばあちゃんの午後』
sumurakenji

(小声で)「もしもし、おばあちゃん!
眠っているの?それとも懐かしい過去に思いをはせているのかしらん?」

「誰だい、お前さんは?」
「迷カメラマンです。写真をとるために、この暑い中をミラノからやって来たんですよ」
「ミラノ?聞いたことないわ。それ、トリノの近く?」

「・・・ンま、いいでしょう。日陰は気持ちいいですなあ」
「夢を見ながら午後を過ごすときが、最高のひとときなの、わたしには」

「おばあちゃんの写真撮らせてもらっていいかしらん?」
「オバアチャンってのはよしてちょうだい。名前はラメよ。
目の色がRame(銅)のように輝いているからなの」

「じゃあ,その魅力的なラメの瞳も撮らせていただきますよ。ハイ、目をパッチリあけて」
「もともとこういう目なんだよ。この半開きは、セックスアピールのポイントだったの」

sumurakenji

「ラメさんのシッポ、すてきなシッボですねえ」

「アリガト。この尻尾に魅せられて、何万、何百万の男(オスねこ)達がわたしの後ろについ
てきたの。あんな時代があったなんてねえ・・・今は蚊やハエを追い払うのに、せいぜい役立
つくらいね」

「失礼ですが、ラメさんはおいくつですか?」

「覚えてないわ。・・・・そうねえ、たぶん12才くらいかしらね」

(サバ読むなんてやっぱり女だな。もう15才はとっくに行っているんじゃないのかねえ。)
sumurakenji

「さ、日差しが強くなってきたから、家に入るわ。Bacio(チョコレート)をひとつ食べて、ソフ
ァの上で夕方までお昼寝なの。また,明日撮ってね」
「どうもありがとう。お陰でいい写真が撮れたようで」

「嬉しいわ。じゃあ、さようなら。後ろ姿は撮らないで。もう自信がないの」(K)
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| 日記風・猫ホフィと我が耳のこと | 09:05 │Comments0 | Trackbacks0編集

sumurakenji(27)
sumurakenji
高い所,高い所へと飛躍するホフィ。我が家はこれ以上高い所はない。床から2m半。これで我慢してもらおう。
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眠り続けた左耳・・・・・・・・・
71年後に『人口内耳』に挑戦!(8° story)

マイアミのS子から、電話があったのは、3週間くらいたってからだった。

ボストンのクリニックのDドクターから手紙が届いたことを伝えてくれるためだった。

「気の毒だけど、この病気はもう治らないんですって。唯一の方法は、悪化を遅れさせる事だけなの。ドクターが処方箋を書いて同封してくれたので、ファックスを送るわね。ミラノの専門医に見せたら分かるそうよ」

S子が送ってくれたファックスは、一枚がドクターからの手紙、もう一枚がぎっしりとボクにはさっぱり分からないものだったが、処方箋にちがいなかった。

S子がくり返して言ってたように、とても誠意のある回答文だったと思う。

いくら払えば良いんだろうね?
「お金はいらないそうよ。だから、あなたの方からお礼の手紙出しとくのよ」

解決法は見つからなかったとはいえ、ボストンのドクターに深く感謝した。

そして誠意を持って手助けしてくれたS子と彼女の旦那にも。


悪化を遅らせる・・・その対策は必要だ、とは思う。
人間はいずれは死ぬ事が分かっているのに、あの手この手で最期を遅らせているのだから、原理は同じ。


1998年の夏からはじまって、1年半経とうとしていた。 
その間、急激な退化はあったにしろ、一時治まっている風だった。

しかし、将来又近いうちに退化するだろう。

そして、いつの日か、全く聴こえなくなるのだろうか。
そうなれば、自分は完全な聾者になってしまうだろう。何しろ左耳が全く聴こえないのだから。



これで、ボストンに行って治療を受ける夢もなくなった。
長年契約していた保険会社の入院保険も、後数ヶ月で切れるから解約しようと力なく考える。
入院すれば特級寝室を提供されるので、すごい高額だがもう続けても意味がない。

気を取り直して、ある専門医のところにDドクターの処方箋を持って行く。
医者はこの処方箋と一緒に、血液をある病院に送りなさいと言う。

ある研究所とは・・・ なんとスイスの研究所のことだった。ジュネーヴだったかチューリッヒだったか、もう思い出せないけど、とにかく、ある権威ある研究機関とのことだった。

特殊なクリニックに行って、採血してもらう。
採血といっても、フツウの採血ではなくとても凝ったものらしい。

それを国際特急配達便に持っていって、スイスへの発送を頼んだ。
採血から特急配達会社へ・・・あっちこっちと大変な一日だった(つづく)


すむらけんじ
Spaghetti alla puttanesca

スパゲッティ・アッラ・プッタネスカ娼婦的スパゲッティ?
sumurakenji
ナポリのプッターナ{娼婦}が、忙しい仕事の合間に、サッサッと手早く作って腹ごしらえをしていたので、そう呼ばれるようになったとか、彼女らが腹の減った客にこれをもてなしていたからとか、説はいろいろあるようです。でも、正直なところ、どこまで信じていいのやら、疑問です。

パスタは有名でも、その名前の由来まではっきりと知らないイタリア人は結構いるからです。
唐辛子をたっぷり使っているので、Piccanteピッカンテ(辛い)なパスタというところから、この名前がついているのだろうという人もいます。(Piccanteは、性的な刺激的な意味でも使われることがあるようです)

ともかく、自由に判断してください。「雰囲気」はこう言ったたぐい、とてもイタリア的名前です。
トマト、にんにく、とうがらし、カッペリ、黒オリーブ、ありあわせのアンチョピをオリーブ油で炒めて出来上がり。
30分足らずで、もう、食卓にプロント。ナポリの娼婦ならずとも、スタミナを必要とする多忙な現代人にだって欠かせないプリモなのです。


sumurakenji
南部でもずいぶん食べましたが、味は濃く辛く、どす黒く、見かけはあまりいいものではありませんでした。
これ、ミラノの大衆食堂に行けば、たとえメニューにはなくても、頼んだら作ってくれるところは多い。

けんじレシピとしては、基本的には同じでも、さっぱりとしたイメージのものを作ってみました。
濃い目のオリーブ油で炒めるのは同じですが、トマトは少し後に加えます。
缶詰目のトマトではなく、よく熟れた生のトマトを使えば最高。

唐辛子はたっぷりいれ、悲鳴をあげるほど辛い・・・のがこのパスタの真髄?。
アンチョピとにんにくの焦げ目の香ばしい味。カッペリがそれを緩和してくれる・・・
バジリコの季節ならば,思い切り入れて,一緒に煮込んで香りをたっぷり出す。これは僕のアイデアです。
あくまでも庶民の味、庶民のテーブルということを念頭に友人にごちそうすれば、ディ・ステファノのナポリ民謡も聴こえて来そうなひと時となるでしょう。

| 日記風・猫ホフィと我が耳のこと | 02:09 │Comments0 | Trackbacks0編集

sumurakenji(26)
すむらけんじ
 バルコニーの上のホフィ。
 窓を開けると、天までとど きそうな並木で覆われてい ます。
 ホッと一息つけるバルコ  ニー。僕が外を眺めている と、ホフィもよじ上って、
 一緒に外を眺めています。

 人間みたいで、かわいいで すね。そして写真のように リラックスしたり、毛繕いをしたり・・・
でも猫って,意外にもボケッとしたところがあるので、うとうとしていて,ころっと落っこちたりしたら、それまでです。それを考えると怖い。地上,やく14メートル(4階)。facebook のネコ写真倶楽部にだしたら、足がすくむとコメントがありました。ネコ愛護協会のおばあちゃまに見られたら、めっためた叱られるのは確か。
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眠り続けた左耳・・・・・・・・・
71年後に『人口内耳』に挑戦!(7° story)



「・・・という訳なんだ」
アメリカ人のエンジニアと結婚してマイアミに住んでいるS子に電話掛けて、今までのいきさつをまくしたてた。
電話でも、直接でも、ボクがこの病のことをベラベラとまくしたてるのは、もう日常差版になっていた。

すっかりヒステリックになっている自分が見え見えだ。
何か、慰めの言葉とか、諦めるんじゃあないよ、と激励の言葉を待っているのだろうか?

「アメリカで治療して治るんだったら、どんなに金を掛けてもかまわない」
強気で言ったが、ボクはD保険会社の入院医療保険に入っていたのだった。
外国で入院しても、一切の金額は保険が払ってくれるというやつ。

だから、アメリカで治療したい。
アメリカの治療でダメだったらもう、諦めよう。

「あたし、旦那に聞いてインフォーメションしてみるわ。そうねえ、やっぱりボストンかしらね」
S子曰く、医学会に限らず何でも、ボストンがいちばんいいのではないかと言うのだ。ハーバード大学もあり、金持ちからの多くの寄付金も充実していて、沢山の優れたエンジニアや医者達が出るのもボストン,という訳だ。

数日後にS子から電話が入った。
「ボストンのすっごく優秀なクリニカが見つかったの。旦那が電話を入れて、担当医と話してもらったのだけど、ドクター曰く、今までやった検査のすべて、一つ残らずまとめて送りなさいだって。イタリア語だって全く構わないのよ。わかった?」

何から何まで集めたらA4サイズで1センチくらいの厚みになる。
それを残らずコピーして、挨拶状をつけてS子に送った。
S子は、英語の挨拶文を添削して、ボストンのVクリニックに送ってくれたのだった。(つづく)

すむらけんじ
すむらけんじ

ゴルゴンゾーラ・ソースのニョッキ

ニョッキは茹たジャガイモと小麦粉をこね合わせて出来ている団子状のものです。これが最もポピュラー。でも、もっともっと種類があるようです。かぼちゃなどで作ったものもあります。

今日、金曜市場のチーズ店で、新鮮なニョッキを買うことができました。店のシニョーラが、そのとき教えてくれたソースは以下の通り。

Gorgonzola Dolce(甘口のクリーム上のゴルゴンゾーラ)を使ったもの。

小さなフライパンにオリーヴ油少々、牛乳少々、ゴルゴンゾーラを適当に加えて、とろ火で、溶かして行きます。同時にニョッキを茹でる。

熱湯の中にニョッキを入れ、浮き上がってきたら、すぐに笊に移して、水を切り、溶かしたクリームを混ぜて、出来上がり。チーズは好みのものを。僕は羊のチーズをかけました。
SUMURAKENJI

*ジュゼッペ・ヴェルディの故郷、ブッセート市に、『DUE FOSCALI』 という立派なレストランがあります。
(レストランの名前はヴェルディの初期オペラのタイトルから取ったもの)

オーナーはヴェルディ・テナーとして世界的に名を馳せた、カルロ・ヴェルゴンティさんでしたが、いまはどうでしょうか。。

そこのプリモピアットが、ニヨッキ・ノンノ・ヴェルディでした。ほうれん草が入っていて、緑色のニョッキです。

ヴェルデはイタリア語では緑色のこと。『ヴェルディおじいちゃんのニョッキ』というわけです。
味は忘れてしまったが、可愛い名前は、いつまでも覚えています。(K)

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| 日記風・猫ホフィと我が耳のこと | 22:18 │Comments0 | Trackbacks0編集

sumurakenji(25)

sumurakenji









 真夏の窓辺のホフィ。

 早起きのホフィは窓の外から

 目覚めた主人を見つめていた






眠り続けた左耳・・・・・・・・・
71年後に『人口内耳』に挑戦!(7°story)


せっかく帰国しているのだから、国立病院の耳鼻科で検査を受けた。

その日のうちに検査の回答がでた。主任医者は結果を読みながら言った。

「これは突発性難聴というやつです。まずは直らないでしょうな」
イタリアの医者と同じ事を先生が言う。


sumura

「どうしてこんな事になったのでしょうか?左耳が生まれつき聴こえないので、右に負担がかかりすぎたのでしょうか?」
「さあ、それはないでしょう・・・お年のことも考えてみるべきです

オトシノコトモ(当時60歳)・・・・まともに言われて、イヤーな気分になる。

イタリアでは医者は、まず、年のことは言わない。患者の年を知らないわけではない。真っ先に聴かれるのはあなたの生年月日は?なのだから。『お年のため』と確実な結果が出るまではまず言わない。
でも日本では,年齢はよくも悪くも効果的らしい。患者さん当人にも、医者にも。

「それでは、肉体の老化のためにこんな耳になったのですか?」
「ま・・・そうとばかりは言えないでしょうがねえ・・・」


毎年帰国しているにもかかわらず、その年ほどくたくたになったことはなかった。

9月とはいえ、残暑のためだったのだろうか。
山口の実家から再び上京しても疲れがたまって、何もする気にならない。長年お世話になった人のところにも挨拶もしないでミラノに戻り、それが後で発覚してしまい、それ以後の付き合いも疎遠になってしまった。

その知人の家は文京区の護国寺の歌舞伎役者なども住んでいる高級住宅地にあるのだが、地下鉄を降りて、長い階段を上って行く事を考えただけで、ため息が出て、気力がなくなってしまったのだ。


少しづつ、あきらめのようなものが肉体と精神に忍び込んでくるのを拭う事ができなかった。

好きな音楽との決別もそのうち訪れるかもしれない。

                     :
ミラノの知人たちは、相変わらず専門医たちを紹介してくれる。
絶対行って見なさいと進められると、その気になる。

ミラノのB国立病院にも一週間入院した。
コネがあったから、数日後に呼び出しがかかる。
通常ならば2,3ヶ月はだらだら待たされるのだが,そこがイタリア。

保険会社の入院保険ではなく、国民保険で入院。
いざというときのために、プライベートの保険は取っておかなければならない。
外国で治療を受ける可能性だって出て来るかわからないのだ。

入院と言っても、体はぴんぴんしているのだから、医者の目を盗んで外に出て友人と会ったりしていたら、ばれてどえらく叱られる。

驚いたのは、耳鼻科の聴力検査のための設備がお粗末なことだった。

こんなレベルの物で・・・自慢じゃあないが、一流専門クリニックを飛び回っていたから、立派な設備はたくさん見ていた自分だった。

一週間の入院は何事もなく終わってしまった。耳は相変わらずだった。(つづく)

sumurakenji

Bufala(水牛の乳から作ったモッツァレッラ)
sumurakenji

我が家のすぐ近くに『モッツアレッレ専門店』ができたので、さっそくこれを。

buffara(水牛)のモッツァレッラです。

丸ごとの大きさは、大人のにぎり拳をふた回りも大きくしたくらい。
その存在感に圧倒されます。
味が濃くて敬遠する人もいますが、ともかく食べごたえ充分。

カラーブリアからローマへ、車で戻る途中の田舎のトラットリーア(小さな食堂)ででした。

注文したら一人分として半分に切ったのもを出されました。塩も胡椒もかけず、ガブッ。
周りの人もそうして食べていたからです。

これだけでお腹いっぱい。あとのメニューは省略し、コーヒーだけ飲んでおわり。

ひんやりとした薄暗い店から出たら、紺碧の空が目に染み焼け付くような暑さ。そのままローマへと車を走らせました。
のんびりとした、イタリアの良き時代の思い出のひとつに、このブッファラがあります。(K)
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| 日記風・猫ホフィと我が耳のこと | 04:31 │Comments2 | Trackbacks0編集

sumurakenji(24)

sumurakenji
ピエモンテ州の知人の家にて、ホフィ3態


眠り続けた左耳・・・・・・・・・
71年後に『人口内耳』に挑戦!(6° story)

9時かっきりに、耳鼻専門のクリニカに電話して、午後一番の予約を取った。

「今朝から耳鳴りがひどいんです。それに聴力もなんだか」

医者は丁寧に耳の中を点検した後「鼓膜はどうもなってないな」とつぶやいた後、ボクに質問した。

「最近、爆音のような強烈な音が真近かで起こったことはないですか?」
爆音?鼓膜が破れそうな凶暴な響き?

「いいえ、ありません」

「最近、めまいはなかったですか?」

あった、あった、背伸びしたり、いきなりベッドから飛び起きたりしたときにめまいはあったのです。
目眩は難聴者初期には必ず起こる現象だそうだ。
sumurakenji



医者は処方箋を書いてくれて、
「この薬を飲みなさい。2週間足らずで元に戻るからね」

どうやら血液の循環をよくする薬らしいのだ。

「2週間後には蝉の大合唱ともお別れですね」

にっこり笑ってうなずく医者に、ほっとする。早く見てもらって良かったなあ。



だが、2週間経っても、蝉は鳴き続ける。それどころか別の音、例えばピーンンとシンバルのような響きまで。
いっときすると、耳鳴りは弱まり、また始まる。

別の医者を探す。そしてまた別の医者を。医者を訪ねての放浪が始まった。

国民保険などに頼ってると、いつ順番が回って来るかわからないので、ポケットマネーで見てもらう。
どの医者も国立病院やクリニカに籍を置いている著名な先生方ばかりである。
彼らは、個人のSTUDIOを持っているのだ。予約2日後には見てもらえるが高い。

それでも目をつぶって払う。そのためにあくせく仕事をして来たのではないか?

医者は同じような薬、つまり簡単に言えば、血液の循環を良くする?薬ばかりをくれる。


秋に帰国したときに、姉と、何かの手続きのために市役所に赴いた。
向かい側に座って説明をしてくれている女性の担当者の声がさっぱり聴こえない。

・・・ところが、別の声が飛び込んで来た。

周りを見ると、3メートルくらい先に男性の担当者が客に説明をしていたが、
彼の声がはっきりと。。

帰国中そんな事がたびたび起こった。(つづく)
すむらけんじ
自己流イタリアンは次回をお楽しみに。

| 日記風・猫ホフィと我が耳のこと | 22:00 │Comments4 | Trackbacks0編集

sumurakenji(23)

sumurakenji



 昨夜のホフィ、
 残暑!
 バルコニーで寝てたんだァ。
 ああ,涼しかったニャあ。
 生き返ったニャあ・・





眠り続けた左耳・・・・・・・・
71年後に『人口内耳』に挑戦!(5° story)


それから10日も経った頃だろうか。
早朝、ロンドンに経つ友人を空港まで送って、家ヘ戻って来たときは、まだ、7時前だった。
すっきりと晴れ渡った6月の終わり頃。
清々しい初夏の早朝だ。寝るのは惜しい。仕事を始める事にする。
sumurakenji


コンピュータの立ち上がりを待ちながら、コーヒーをすすっていたときだった。

どこからか、蝉の鳴き声が聴こえてきた。一匹ではない。むかし子供の頃、真夏の森の中できいたあの、蝉の大群が夜明けとともに鳴き出す大合唱なのだ。

・・・蝉の大合唱は、何と自分の耳の中行われていたのだった。

瞬間、ある思考が蝉の大合唱と一緒になって、こんがらがっていた。
ボクはテレビのチャンネルを入れた。

レギュラーの若い女性がモーニングショウで喋り大口を開けて笑っていた。
彼女、こんな声ではなかったはずだ。汚い錆びたような声、不快感を催す声。
テレビを切り、CDカセットのスイッチを入れた。

既に入っていた『リゴレット』のハイライト版が、歌い始めた。
ディ・ステファノがいつもと変わりなく、『あれかこれか』を蜜のような美声で歌うのを聴いてホッとした。
大丈夫なんだ、何も変わった事はないんだ、と自分に言い聞かせた。
彼に合わせてボクも鼻歌まじりに歌っていた。

ところが・・・3章めあたりで、彼がドに張り上げたとき、それはドではなかった。
一音さがってシだったのだ。
ボクは何回も何回も聴き直したが、ドにはなってくれなかった。
(つづく)
すむらけんじ
すむらけんじ

甘い、冷たい・・・でも、ホットなマンマの心・・・無花果(イチジク)のデザート

待ちに待った無花果の季節です。

知人のおくさんから教わった無花果の砂糖煮です。

その奥さんは、なすびでも野生ノキコでもズッキーニでも何でも瓶づめにしてしまう、瓶詰め女。
一年分のトマトソース弁詰めはもちろんの、ボクにしては典型的働き女です。
(イタリアの主婦は働き者と、在留邦人はみな、思っているようですが)

さて、無花果は実のしまった新鮮なものを選びます。

平たい鍋の中に均等に置き、水を底から1センチくらいのところまで加え、
もちろん砂糖もたっぷりと。
蓋をして、これ以上は無理と思えるくらいのとろ火で、約3時間(最低)くらい煮詰めます。
ときどき開けて、木のスプーンでこわれないように、コントロールすることもわすれずに。
カーネーションの釘(チョウシ)も2粒くらい加えることを忘れないでください

セピア色に変色して出来上がると、火を止め、すぐに数個のガラス器(瓶)に詰め込み密封します。
そのとき、スープも蜜のようにとろっとしていたら成功。
そのまま、毛布などに包み込み、2,3日かけて、徐々に平温に戻していくのがコツです。

平温に戻してからは、棚にしまっておくとか、近々食べる分だけ冷蔵庫に保存します。

結構しつこい甘さなので、デザートは一個だけでも充分のようです。(K)

| 小説とエッセイ | 15:20 │Comments2 | Trackbacks0編集

sumurakenji(22) 

sumurakenjib

今日のホフィ・・・ねむーい、でも、しあわせ。



眠り続けた左耳・・・・・・・・・
71年後に『人口内耳』に挑戦!(4°story)


1998年のこと・・・・

午後、久しぶりに仕事机の横の小型テレビをつける。
若い可愛い女性が愛嬌を振りまいてしゃべっている。
どうやら子供番組らしく、たくさんの子供たちが、彼女を取り巻いているにぎやかでカラフルな番組だ。

おや?耳のせいかな?
おねえさん役の彼女がちょっと奇妙な声をしているのが気になった。

というより、汚い声なのだ。ざらついたような品のない声。
RAI(イタリア国営放送)ともあろうものが、こんな汚ったねえ声のタレントを使っていることに、ちょっと腹が立つ。顔だけでなく声もきれいな娘を使って欲しいよね。
sumurakenji

夜8時のニュースを見る。おなじみの女性解説者がしゃべっている。さすが、ゴールデンアワーのテレ解説者、低めの声だが、はっきりときれいに聴こえるので好感がもてる。

昼の汚い声のお姉さんの声のことは忘れてしまっていた。

                    

コモ湖の友人が昼食に招待してくれたので、車で行った。

北イタリア、ミラノーコモ湖間のブリアンツァ地方は、世界的家具の名産で知られるお金持ちがいっぱい住んでいるところだ。高速を使わないで、穏やかにつづく国道を走る。カーステレオを聴きながらの緑に包まれた道をドライブ気分で走るのは最高だ。

カーラジオをつけると、いきなり『Tosca』が鳴り出した。
カラスが「Vissi D'arte vissi d'amore」を歌っている。何度聴いてもカラスは最高だ。

車の中にたくさんカセットテープを用意しているのに、無精なボクはテープを変えるのが面倒くさくて、聴くのはいつも同じ物なのである。もう何回くり返し聴かされているかわからない。

でも、いいんだ、それで。

退屈どころか・・・ボクはマリア・カラスの熱狂的大ファンなんだから。
聴いても聴いても絶対飽きないとはこのこと。長いアリアだが、メロディーは完璧に覚えてしまっている。


おや?

テープがちょっとおかしい。
ときどきかすかにだが、プツンプツンと音が切れるような感じなのだ。

気のせいだろうか?

カラスのヒステリックな超高音(これが又ボクにはたまらないんだけれどね)が、ざらついているような。
聴きすぎてセープがすり切れてしまったのだろうか、と思う。

でも変だ。こんな事でテープがすり減るのだろうか。



夕方、ミラノに戻るときは、やはり食事に呼ばれていたM氏を、途中まで送る事になった。

ボクは別のテープを流してみる。何となく変だ。心持ちプツンプツン。いや、そうでもない?やっぱりおかしい?

「ねえ、このテープ変だと思いませんか?音が何となく。ざらつくような、切れるような」

M氏は、聞き耳を立てていたが、
「さあ、私はあまりオペラは解らないのでね。まあ、私にしてみれば、申し分のない音だけどね」
ボクは思わず苦笑してしまった。

たぶんカーラジオが悪くなったのだろうと自分に言い聞かせた。
新しいのに買い替えようっと。
そしてもう、その事は忘れてしまう。


それから10日も経った頃だろうか。
運命の日が訪れたのは。(つづく)
すむらけんじ
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| 小説とエッセイ | 11:47 │Comments0 | Trackbacks0編集

sumurakenji
(20)

眠り続けた左耳・・・・・・・・・
71年後に『人口内耳』に挑戦!3°story)

・・・と言う訳で、右耳だけのボクの人生が始まった。
日常生活は全く両耳聴こえる人と同じだから、先生だってそのこと知らなかったかもしれない。

クラシックに情熱を燃やしたボクは、右耳だけの不憫さなど感じた事はなかった。

左耳難聴100%、もう一方は10-30db(ほとんど普通に聴こえる状態)の場合は、人工内耳の手術範囲には入らないと何かで読んだ。つまり国民健康保険もきかないってわけなのだろう。

人間、片耳さえ健康であれば一応充分ってこと。
パイロットや、アナウンサーになりたいならともかく。

さて、健康な右耳はフルフルフルに活躍し、ボクの音楽への情熱に役立ってくれたのだった。

高校の頃、ラフマニノフの華麗なる『ロンド』で始まるNHKの「朝の名曲」の15分は、ボクの一日のエネルギー源になった。だが、終わる2分前に家を出なきゃあ朝礼に間に合わない。後ろ髪引かれる思いで、自転車に飛び乗り、田んぼのあぜ道を学校に向かってぶっ飛ばした。

「朝の名曲」こそ、ボクのクラシックへのあこがれをよりいっそうとかき立てたと言っていいだろう。
シンフォニー、コンチェルト、オペラ、歌曲、グレゴリアンその他、すべての音楽。
たった15分足らずだが、毎日聞けば山となる。
sumurakenji

その中でも最もボクに強いイメージを与えたのは、ナポリ民謡だった。太陽の国。咲き乱れるオレンジの花。白い壁と目にしみる紺碧の空。

イタリアってどんな国だろう?

高校の時からボクが描いていたイタリアのイメージ。一度は行ってみたいイタリア・・・

イタリア、ギリシャをグループで回って来たという人が言うのには・・・

「何しろすごいんだよねえ。飲んだコカコーラがそのまま汗になって出て来るって感じさ。日差しが強く目を開けておれない。空は紺碧、日本ではあんな空はなかなか見れないよね」

毎週土曜の午後は学校から家へ直行した。
『メトロポリタン・オペラアワー』というのがあって、シュトラウスの『コウモリ』の序曲が景気良よく始まると胸がおどった。その番組で、初めてマリア・カラスの名前を知った。
ボクが15歳の頃だから、1950年代、カラスの全盛期ということになる。

学校の成績は良くなかった。

授業中、先生の顔をまともに見ているから、先生はボクが熱心に講義を聞いていると思っていたらしい。
ところが、そうではないことを教師は暴露して母親に言った。

「お宅の息子さんは、聴いているようなフリしてるだけで、実はほとんど聞いていないんですよ。一体何考えてるんですかねェ」

そうなんだ。授業中、数学や物理とは全く関係のないことに、脳みそがふわりふわりと宙をさまよっていたのだ。


勉強が嫌い、体操が嫌い、いつも腹が減っている・・・暑いと目眩いがし、寒いと目眩いがして、時々衛生室に運ばれた。

人の話に神経を集中することが、苦痛となったのは大学に入ってからだ。
大勢と雑談してるとき,しかもビヤガーデンなどの人いっぱいのところで。

目つきが悪いとも言われた。
「あなたは私と話すとき、こっちの眼を見すぎよ。だから薄気味悪くなっちゃう。相手の首の下あたりを見るようにしなさい」
大学の女先輩から指摘されたこともある。
すべて,片耳だけの活動のため、聴力の量が足りなかった故であることは後(のち)に分かって来た。
(つづく)
えと文・すむらけんじ



すむらけんじ
自己流イタリアンは、コックさんの出張のため、今回はお休みです。

| 日記風・猫ホフィと我が耳のこと | 21:07 │Comments0 | Trackbacks0編集

ho
(19)

昨日はは中秋の名月。十五夜だったそうですね。

『井の頭公園で観月会をしました。

時折雲がかかって、とても美しかったです。

ミラノではどんな風に見えるのでしょう?』


sumurakenji

東京の親友からこんなメールを頂きました。

日本の人たちは本当に叙情的ですね。

ボクもテラスからボケッと見ていました。
明日も多分天気だな・・・などと、それだけ。


さて、我が家のホフィはもう3000グラムを突破。2ヶ月足らずで倍の重さになるとは。
食欲もすごい、運動も凄い。よく寝て,よく遊ぶ。

飼い主の悩みは・・・・

バルコニーの手すりに登ってへいチャラのホフィ。


我が家は3階(日本式に言えば4階)。地上から約12メートル。落っこちたらそれまでです。

某『代母探し協会』のご婦人から,怖ーい顔で、『まず、バルコニーに網を張ってからよ。それまではオアズケ』
と、言われたこと,今更、ひしひしと・・・

『頼むホフィ、ムチャはやめてくれよにゃあ』

sumurakenji

sumurakenji

ネコって、本当に好奇心の強い動物だと改めて感じます。

ネコの最高の美点はこの『好奇心』だと思います。
好奇心のために命がけで冒険をする。

興味ありげな真剣なまなざしは、人間以上って感じ、大げさではなく。

どれどれ,なになに?どうして?どうして?ちょっと見せて、ふーん,ニャルほどニャルほど・・・

これもほどほどにしてくれないとね。

でも可愛い。それにどんなポーズだって絵になるネコ。

2年前に18歳で往生したカロータは、若いとき、台所のバルコニーから落っこちた。
幸いに下の家の物干し紐に引っかかったらしく、スピードダウン。ちょっと足をくじいただけで終わったけれど、
その後、2度とそのバルコニーに上らなかったのはさすが。

人間のように『失敗をくり返し繰り返しながら成長する』動物とは違うらしいね。
『失敗は一回だけで充分ニャーんだ』



そうそう、数日前に犬とネコが一緒にお散歩しているのに出会いました。
二人は散歩のあと家に帰るところだったらしいです。

あの情景が眼に焼き付いて消えません。
飼い主を探して、又会いたいと思ってます。(ミャオけん)

すむらけんじ

南国、太陽の味、乾燥トマト
sumurakenji



今日はイタリア南部の太陽の香り、乾燥トマトの食べ方をご紹介しましょう。

乾燥トマトは塩気をたっぷり含んだ、燻製のトマトです。
トマトこそ、イタリア人に取ってもっとも欠かせない野菜のひとつではないでしようか。
さすが、こんな食べ方もあるんですね。

まず、熱湯をさっと通して、すぐに水気をふき取ってください。
熱湯を通さないで食べる人もいますが、市場などで素手で扱ったものです。
気分的にそのほうがいいし、トマトも少し柔らか味が出て食べやすくなります。

あとは、みじん切りにしたニンニクとオリーブ油を加えるだけ。
数時間おいておくと、ニンニク、オリーブ油がしみこんで、おいしくなります。
この乾燥トマト、ミラノの市場に出たのはつい最近,4,5年前から。頑固者のミラノの人たちが、こんな美味しい物をほっとくなんてね。南部の人たちもいっぱいの北イタリア、彼らのおかげで南の特産物も豊富に出回るようになり、こちらは大喜び。日本へのお土産に買って帰る人も沢山います。(K)

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| 日記風・猫ホフィと我が耳のこと | 17:43 │Comments5 | Trackbacks0編集

sumurakenji
(18)


眠り続けた左耳・・・・
71年後に『人工内耳』に挑戦!(2°episodia )


kkkk

生まれてしばらくして、両親はボクの左耳が他の兄姉のように作用しないことに気がついた。
あらっ!この子ったら、左っ側聴こえないんだわ!」

左側から話しかけても素知らぬ顔。たとえ聞き取れても方向音痴で、呼ばれても別の方向に走って行く。普通の人間の耳は左右で聞き取って、それが脳に伝わって、ステレオ効果で立体感が生まれるんだけど。

終戦後引き上げてきたが、その日暮らしがやっと、という食わず飲まずの戦いが始まった。
ボクの耳のことは後回しになったとしても仕方のない事だ。

耳の問題の他に、もう一つ、ボクには神様のイタズラ(?)があった。
ボクは左ききだったのだ。

大連時代、姉たちの学校の先生が我が家に遊びに来られて、ボクがギッチョ(左利き)なのを見て、仰天した。
『こりゃあ、今のうちに直さなきゃあ大変な事になりますぞ!』

先生方を神様のように信頼していた両親は、すぐさま右利きになるよう、ボクに厳しい訓練を始めた。

左利きを異常体質と考えられていた時代。そして右利きに矯正出来るなんて考えていた教育者たち。

ああ,イタリアの古今最高の人気者、レオナルド・ダ・ヴィンチだって左利きだったんだ!!
日本は戦前戦後ことだったから,しょうがないと言えばしょうがない。

お陰さまで、今、ボクは箸は右、書くのも右。左手は使えない。ところが絵を描くときは主に左。
フォークとナイフは普通の逆。コンピュータのマウスは右。


さて、左耳の話しに戻そう。
アデノイドを取り除き、鼻から耳に通ずる神経を邪魔しているという骨を切り取る手術をしたのは、たしかボクが15歳くらいのときだったと思う。
アデノイドを削除するときも麻酔薬なんて使わなかった記憶がある。力の限り泣き叫んで、ハイ、終わり!ペロンと生卵みたいのものを見せられた記憶もあるが、確かかどうかわからない。

耳に通じる神経を邪魔している鼻骨をパチンと切りとったときは凄まじかった。
鼻の穴からハサミ突っ込んで切ってしまうんだから。思い返したただけでも怖い。恐怖と痛さで、地獄の数分だった。

「いやいや、ミャオけんさん。あの時代にはもうちゃんと麻酔をつかってましたよ。目が覚めたときは、もう終わってたって感じだったはずですよ」
そうかなあ?恐怖の記憶しかないんだけどなあ・・・

もともと低い鼻なのに、削られたとは可哀想・・・と言った知人がいたという。
だが事実は削られたのは内側なので、今、外から見える鼻はオリジナル。

それだけ色々やってもらったが、時すでに遅し。左耳の回復にはいたらなかった。

母親は失望したらしかったけど、ボクにとって生まれたときからそうだったのだから、こんなもんだと思い込んでいたから不憫と思った事はなかった。


手術をして効果があったこと・・・それは、息を吸ったり吐いたりする事が楽になったことだ。
それまでは体操の時間に、トラックを走らされるのが死ぬほど辛かった。鼻で空気を吸ったり吐いたりする量が少ないため、口だけだったから、呼吸困難に陥り、走った後はハーハーヒーヒーで、死ぬかと思うほどだった。
野球いや、走るのいや、スポーツは何でも嫌だった少年時代。
お陰で、こんなに軟弱な体に成長してしまったのです。

「片耳しか聴こえないために、将来、世に出たときのことを考えると不憫」
母親が折につけてそう言ってたのを覚えています。(つづく)
すむらけんじ

Spagetti al pomodoro
sumurakenji
いちばん貧しくいちばん愛されるスパゲッティ


sumurakenji
『Poveri ma belli(貧しい でも 美しい)』

もともとは50年代に大ヒットした映画のタイトルのようですが、1970年後

半、若者向きアンダーウエアーの広告のキャッチフレーズとして使われていました。
イタリアに来て間もない、言葉も不自由だった自分にとって、このフレーズは

深く心に刻み付けられ今日に至っています。

下着姿の若い男女が、いたわるように抱き合っている写真も慎ましいモノクロ

だった。(1970年のはじめの頃の若い女の子の下着は、今のように露出的な

ものではなく、実にフツウのものだった気がします)


『Poveri ma buoni 』(貧しいけど美味しい)こそ、トマトソースのスパゲッティに匹敵するものはないと思う。

貧しい人から、贅沢三昧をしている人にまで、イタリア人全てに愛されているのが、このプリモです。ここにはイタリアの食生活の出発点があるのです。

最も質素で簡単なトマトソースは?

「オリーブ油とニンニクを炒めて、トマトを加えて煮込んだもの」
と、これ又,分かりきった答え。

夏、南部を旅すると、家の前に腰をおろして、話に花を咲かせながら、トマトの茎や傷んだ箇所を取り除いている女達の姿をよく見かけたものです。なにしろ、一年分の自家製ソースの準備だから、結構大変なようです。奇麗になったトマトは大鍋でゆでられ、その後、バジリコひと葉と一緒にビンに詰められてカンティーナ(物置)の中に。

「スーパーの缶詰など、とてもとても」
なんだそうです。

ところで、上記のスパゲッティのパッケージもごらんください。
ヴォイエッリVoielliは、イタリアの最も伝統あるナポリの製品です。このプチネッラ(ナポリの道化師)のイラストは、ボクが描きました。オッホン!(笑)
デザイン事務所に勤めていた時のものです。
グラフィックは変わりましたが、イラストはそのまま。35年間も使われています。やっぱり嬉しいですね。(K)

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| 日記風・猫ホフィと我が耳のこと | 18:23 │Comments2 | Trackbacks0編集

sumurakenji
(17)

眠り続けた左耳・・・・・・・・・
71年後に『人口内耳』に挑戦!(Fist story)

 
     

itiwa


みなさん、こんにちわ。

長かった暑い夏も終わりましたね。

さあ、これからは仕事仕事。

我が家は、生後5か月の猫Hofyのため、生活サイクルが少々変わったと言いますか・・・やっぱりネコ一匹と言えど、共同生活は大変です。
甘やかしは禁物。聞き分けないと『ADOTTAMI』協会に戻してしまうぞ!と脅かしたりしますが,分かっているのか,分かってないのか。


さて、このブログの連載では、耳の悪いわたくし自称ミャオけんが、ときどき『人口内耳』手術の挑戦したことについても書きたいと思います。

そして、両耳の歴史のことも振り返って述べたいと思ってます。

耳が不自由な人も読んでくださると嬉しいですね。

実はこれ、再更新のものです。

ブログ村の方々にも読んで頂きたいと思って、つづきを書くなら、最初からってことで、修正なども加えて再更新をくわだてました。

自作のイラストも楽しんで頂けたら幸いです。
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お楽しみグルメもはじめます。
すむらけんじ

絵と文・すむらけんじ

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| 日記風・猫ホフィと我が耳のこと | 14:10 │Comments0 | Trackbacks0編集

ho
(16)

あわれなチワワさん、面食いのボクの基準にほど遠かった?

もっと素敵なワンワンはワンさといるのになあ・・・

チワワさんのもっこり眼球を眺めながら、そう思わずにはおれなかったボク。

なんせボクは人間でもネコでも牛でも美男美女がすきなんだ。

すむらけんじ

驚異!大枚750ユーロのチワワさん。純血統種なのであった。

犬を飼おうか。

どんな犬?

『もちろんチワワだ!』

女房、倅の意見なぞには一切耳を傾けようとはせず、

亭主の『チワワン!』の一声で決定したという。


チワワと過ごした楽しい思い出・・・食事中も、ご亭主は幼少時代をしきりと懐かしむ。

なんと3匹もチワワを飼ってたんだってさ。

このご亭主、ちょっとエバってて、自分の思うことは絶対通さないと気がすまんってタイプらしい。

「イタリア・ピエモンテ州の典型的マスキオ(男)」と,奥さんはこぼす。

ワンワンを決めるのも、ワンマン次第ってこと。ご主人の名前はアントニオ。

でも、ワントニオ氏、いいところもある。

「カタツムリ20年以上も食べてないなあ」

なんて言ったボクに、

「よしっ!喰わせてやる」

小雨の中をバイクを猛って、カタツムリ捕りに行ってくれたんだもの。



猫には興味がない亭主をくどいて、やっともらってきたこのビンバちゃん。

雑種でもマリアさんには、100万ユーロの価値がある。

幸せビンバちゃん、次々遊びを発明したり流しに飛び込んだり、無駄には時間をつぶさない行動派。

まあ、子猫ってみんなそうだけど。

安らかに眠りに落ちているチワワさんめがけて、テーブルの上からヤーッ、水泳選手みたいに降下する。

ギャッ!夢をぶちこわされたチワワさんは半狂乱。

『ザッシュのデキソコナイ!ワンワンワンワンワン!』

アントニオ氏、「うるっせえっ!捨てっちまうぞっ!」(売り飛ばしちゃうぞ!)

当分チワワさんの悲劇は続きそう。

「これが運命なのだワン」(K)
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| 日記風・猫ホフィと我が耳のこと | 18:06 │Comments0 | Trackbacks0編集

ho
(15)


訪問者の皆さん。
今日は3年前のビンバ嬢とチワワさんの出会いのこと、以前書いたボクのショートショートから抜粋して、ここにご紹介しますね。


「あんた、うちでもネコ飼うことにしたのよ。見にいらっしゃいよ!この週末にくる?」

「へーっ、本当?きみ、猫は絶対飼えない(旦那の反対で)って言ってたのにね!」

このネコちゃん、蛇口のジャーの水音に有頂天になるんだって?

ウーン、早くお目にかかりたいね。

子犬が一匹いるし、ネコと犬の共同生活(?)を見れるのも、興味しんしんだ。


                 

チビッ子犬は3才のチワワ。チワワさん、新客に不安と不満でいっぱい。
『ここはアタイの家なんだ。ワンワン!』
分るよ。新顔にでかいツラされるほど不愉快なものはないよね。

それにしても、チワワさんってよく吠えるなあ。そのエネルギーったら凄い。

犬ってチビほどよく吠えるっていうけど本当だ。
sumurakenji


『このネコめ、アタイより図体でっかくなるんじゃなかろうか?』
って、本能的不安もあるんだ、きっと。
理解できる。スーパーピッコロのボクは、ことこれに関しては敏感なのだ。


生後4ヶ月のネコちゃんはふつうのトラ。四本の足の先がまっ白で、ソックスを履いてるみたい。
子供用ソックスのセールスキャンペーンに、こんな猫登場させたらいいのになァ・・・いつもそう思ってた。
このアイデア、チャンスあるまで、そっと胸にしまっとこ。


ciwawa a


藤棚の下で日向ボッコしてても、ジャーッの音でハッと身を起こす。

「何ごと?何なの?」

ネコちゃん、キッチンに突進。あっという間にセラミカの流しの中にすっぽり。

手を休めて見とれるマリアさん。
アア、可愛いーっ。念願のネコをやっと飼えるようになったんだわァ。


ネコちゃん、流れをつかもうとする。前足がぶるぶるっと痙攣。
無理だとわかると、口を近づけるてピチャピチャ。新鮮なお水っておいしいわねえ。

「名前は?」

「まだなのよ。考えて」

「あ、そう?・・・ルビなんてどう?」

ルビネット(蛇口)のルビだよ。

「その名前、気に入ったわ!ルビや」

でも、その後、名前は変更。ビンバへ。

近所の子猫が、ときどきアミの外側から顔をのぞかせるんだって?
お友達になりたいんだよね、きっと。


でも、ルビの『水との異常なる戯れ』を目撃すると、

ミャーッ!イジョー!

逃げてってしまうんだそうな。(K)
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次回はその当時のチワワさんの思い出話です。
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| 日記風・猫ホフィと我が耳のこと | 11:54 │Comments0 | Trackbacks0編集

ho
(14)

「あんた、どうしてこうもしつこくワワ(わたしに)からむの?煩わしいからほっといて」
「からむなんて、そんな。ボク遊んでもらいたいだけ・・・それに」
「それに?」
「チワワさんは,ボクの母さんや兄弟とも違うみたいだし,匂いも違うし、不思議でしょうがないんだ」

「ワワはあんたらとは違う人種なのさ。ビンバとあんたとは同じたぐい。ビンバと一緒に遊びな」

「ビンバさんはボクが近寄るとウオーーって叫んだり、引っ掻こうとするんだ。どうしてかな?」

「ビンバはこの家の主(あるじ)と思ってるから、あんたに乗っ取られるんじゃないかと心配でたまらんのだよ」

「あれ?この家,ボクの別荘かと思ってたんだーぁ」

「おまえさん、少しアタマ,冷やしておいで」
sumurakenji

家中容赦なく駆け巡るHofy はあつかましさ丸出し。


ビンバだって,生後3ヶ月でこの家に貰われて来たときは、そりゃあ可愛かった。

すでに4歳だったチワワさんは嫉妬心むき出しで吠えること吠えること。

でも、この4年間にビンバはチワワさんの倍のボリュームに。



チワワさんはもう7歳で,ボクから見たら老境にはいってしまった感じだ。
彼女は犬と猫との関係を何らか悟ったに違いない。

彼らはお互いに全く関係がない関係?なのだ。

キッチンでたまたま肌が触れても知らーん顔。

                ”


てなぐあいで、チワワさんとHofy のかんけいはまあまあってとこ。

Hofyのほうは興味深々だけど、チワワさんが全く関心がないのだから発展のしようがない。

彼女にとって同居ねこなど空気みたいなものなのだ。Hofyがあまりしつこいと,ワンワンっと吠えて不快感を示すがその程度。



ところで・・・ビンバさんの決意は固い。

こんなよそ者絶対に受け入れられない、と、見え見えの態度を示す。

ボクの近くを通り過ぎるときも,ハーっとやり、中庭へ。

彼女の外出を確認にて、今度はHofy の出場。
「Hofyにキッチンに入らせてもいいわよ」
との,奥さんの一声で、Hofy は台所はおろか家中を駆け回る。    きj

ビンバさんはごこへ?
実は中庭の隅っこの薔薇の鉢植えの影から石像のように動かず,家の中の様子を伺っている。

その心境いかに?充分察しがつくので、ボクも辛い。

sumurakenji
しつこいねえ。ゆっくりテレビも見れないよ。


sumurakenji
ボクも入っていい?
ダメッ!ここはワワの天国なんだよ。奥さんだって入れないのさ。




sumurakenji

ミラノにもどって来たHofy。
やっぱり我が家がいちばんいいニャア・・・


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| 日記風・猫ホフィと我が耳のこと | 08:36 │Comments2 | Trackbacks0編集

ho
(13)


7月10日に1500グラムだったHofy は今日(8月30日は,2900グラム。
50日間で焼く倍になったってわけだ。
獣医さんはもう一本予防注射をうつ。3週間前にも一本打ったけど。蚤がつかないように首から背中にかけて液をゴシゴシ擦り込んでくれた。

ついでにビンバ姐さんの嫉妬心について,獣医に質問。

ビンバのような焼きもちネコには手の施しようがないと彼は言う。
一年間くらい同じ家の中に住ませれば。嫉妬心も徐々に減退して行くとも言う。

一年間、Hofy をここに放っとくわけにはいかない。
Hofyだって今は子供だが、成長して来ると黄嫉妬深く陰気になってくるのだろうか…などと想像すると,ぞっとする。ネコって嫉妬動物なんだそうな。

ビンバとHofy の違い・・・Hofy は幸せな家庭に育ったってことかもしれない。

sumurakenji

ところでこの家にはワン公もいることも書かなくてはならない。

7歳のチワワさん・・・雌犬、避妊手術はしていない。
なぜしないのかはボクにはわからない。聞いたこともない。

その時期になると,匂いをかいで家の周りに我も我もと、雄イヌくんがうろつき出すという。
奥さんはその厄介払いに忙しい。
チワワさん、凄い匂いを発するらしく,又は中年のお色気たっぷりなのか、まだ,捨てた物ではないらしい。

一年前だったが,ボクが訪れたとき、その生臭い匂いで、むかつきそうになったことがある。
「この匂いたまらん!何とかして,吐きそうだ」
家族はもう慣れきってしまって、匂いを感じないらしいのだ。



室内でずっと育てられたチワワさんは、ボクが見る限り、もうすっかりお年取ってしまったって感じだ。

でもボクにはなついている。

食事のとき,チワワさんは家族の食べてる物を欲しがることしかり。
テーブルの下を駆け巡って、おこぼりを欲しがるが,家族は知らん顔。ボクがこっそりやっても家族は気がつかないようだから、ボクはついつい。
何せ,田舎の家だから量が多いのだ。

「奥さん,こんなにはボクは食べられないよ」
と悲鳴を上げてもにんまり笑って知らん顔。

だからボクはこっそりとチワワさんにお裾分けする。

でも家族は皆知っているのだ。僕とチワワの隠れた行為を。
黙認しているのは,動物にあまり厳しいしつけを好まない奥さんの主義かららしい。

チワワさんがボクになついてしまったことを確認するときがきた。

家を出て歩いてると、チワワがのこのこついてくるので、『NO!お帰り!!」と叫んだら,神妙に座り込んで、もうついてくることを止めた。これ、おこぼれやっていた効果と言うべきなのか?
ボクは犬を飼ったことがないから,確信はもてないが,勝手気ままなネコとは大違い。


さて新客Hofyとはどうだろうか?これもボクの大きな関心ごとだった。(つづき)
sumurakenji

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| 日記風・猫ホフィと我が耳のこと | 15:45 │Comments0 | Trackbacks0編集

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すむらけんじ

作者: すむらけんじ
ミラノに住む広告イラストレーターです。このブログは今まで飼った猫、今飼っている猫のことを綴ったものです。
作者は左耳は生まれつき難聴にかかり、人口内耳に踏み切るまでの耳の歴史、未来のことなども連載しています。

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