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ウインドウ物語 その2
玩具屋の聖人たち
SANTI 2

SANTI

やはりトーレモリノスの、広場からちょっと入ったところに、この店はあった。

玩具屋でありながら、ウインドウを独占しているのは、何と聖人たちだったのだ。
そこを通ったのが朝早くか、夜は閉店後だったので、店の中に入るチャンスはなかったが、ガラスのドア越しに覗いてみたかぎり、確かにフツウの玩具屋だった。

ウインドウはドラマチックな照明が施され、宗教的雰囲気をかもし出している。

アヴィラの聖テレーザや、マラガの保護者、聖ミグエルらしきもの、セヴィリアの宗教行列の人形もある。
こういうリアリズムが僕は大好きだ。

友人(イタリア人)は、ぼそっとつぶやいた。
「Superstizione・・・」
Superstizioneとは、迷信とか誤った教理の信奉などと解釈出来る言葉だ。
距離を置いて,やや白けた気分でつぶやく、典型的北イタリア男。

南スペインでは、これまでにもたくさんの聖人像にめぐり合った。
まばゆいばかりの超絢爛豪華な嘆きの聖母マリア。
涙はダイヤで作られていて、マントは宝石が埋め込まれ金銀で刺繍されたどっしりとした緞子(どんす)であった。

人々は不幸や災いから保護されることを願望し、多くの聖人像を作って、祈った。

玩具屋さんのウインドウに戻ろう。
飴屋さんのウインドウでもそうだったが、徹底したディスプレイ魂には驚嘆してしまう。
商魂逞しい、などを通り越している。
これでもか、これでもかっていうしつこさ。
そして、ぎりぎりの所でストップしている感性は見事だ。

じつは、これがスペイン人の本質?・・・と旅行中感じることがたまにある。
イタリア人とスペイン人は同じようだが,実は違うんだ。

隅っこのほうに肩身の狭い思いをしながら、アニメ人形や、モデルカーなどが飾ってあったのが、なぜかホッとさせた。(K)

| 小説とエッセイ | 19:27 │Comments0 | Trackbacks0編集

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すむらけんじ

作者: すむらけんじ
ミラノに住む広告イラストレーターです。このブログは今まで飼った猫、今飼っている猫のことを綴ったものです。
作者は左耳は生まれつき難聴にかかり、人口内耳に踏み切るまでの耳の歴史、未来のことなども連載しています。

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