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sumurakenji(31)
sumurakenji

ホフィをこっそり観察しているビンバちゃんの真剣な顔。
こんなに愛らしいのにねえ。嫉妬深いのがタマに傷。

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眠り続けた左耳・・・
71年後に『人工内耳』に挑戦!(9° story)


2週間もたってスイスから何やら書類が届いたが、もちろんボクにはちんぷんかんぷんである。
とにかく、ミラノの医者のところに持って行って、説明してもらったが、見込みなしとの回答と又又血液循環のための処方箋。

その後、どうなったか、どんなクスリを飲んだか、全く記憶にない。覚えていることといえば、スイスからべらぼうな請求所が届いたことだ。
気が遠くなるほどの・・・ますます耳が遠くなるほどの。

とにかくクスリは飲みつづけた。
血液の循環をよくする薬である。何も効果が現れない気がする。
でも、ちゃんと飲み続けた。
理由は・・・顔のひどいシミが、少しづつ消えていく気がしたからだ。simi

全く顔のシミには閉口していた。
目の下にピエロの涙のようなシミには参った。

ところが平成天皇がミラノに来られたときのニュースで、天皇のこめかみのところにはっきりとシミがあるのを見て、びっくり。
天皇だったら、世界中の最高の染み抜きの薬を駆使しているに違いないのに、このご様子では、我々下々(しもじも)がフツウの薬でシミがとれないのはごく正常な事と諦めていたのだ。

ところがある日、鏡に向かってシミジミと顔を眺めていたときだ。
シミが取れている。側面のシミも薄くなっている気がする。
これはどうしたとだろう。
ずっと血液の循環を良くする薬を飲み続けていたからに違いないという結論に達したのだがどうだろう。

                      ^^^^                  
補聴器をつけることにする。
ある医者が紹介してくれた補聴器屋さん。
補聴器のことだって、随分考えていたのだが、躊躇していた。
つけたはいいが、実際に本人が調節するのが、大変などとあちこちで聴いていた。

爪の先でダイヤル?を調節したりしなければならず、何しろ老人にはもう大変な仕事らしく、彼らは途中で放棄して、使っていないと聞く。つまり、タカラの持ち腐れってヤツ。
それに、想像していた以上の値段だ。

「この数年間に、すごい進歩をしています。それにあなたのような若い方には、すぐ慣れてしまいますよ」
ボクよりもず~~と若い補聴器屋は、ニコニコ顔でいう。
2週間くらいのテスト期間の後、購入した。

調子は悪くない。その頃、陶芸の学校に行ってたが、隣の部屋のおばあちゃんたちの雑談まで明瞭、きめこまかく聴こえて来てくるのだ。
久しぶりに生き返った気分になった。
生活が蘇ったような・・・・

SUMURAKENJI

そして、ニューヨークへ。
友人が誘ってくれたので、仕事もキャンセルして行くことにする。

耳のことで疲れる果てていた生活から、気分転換に。

人様にあうと、耳のことばかり、ヒステリックに喋りまくる自分。
そんなことを、誰もまともに聞いていないということもそろそろ分かって来た。
孤独感と苛立ちにさいなませる。

同情してくれるのも最初だけである。何事もそうだけど。
愚かしい、みっともない自分に嫌気がさしていた。

オペラはしばらく聴いていなかったし、もうまともには聴けない耳になってしまったと思い込んでいた。
でも、補聴器を付けたんだから、いくらか聴けるかもしれない、という期待もあった。

スカラ座はシーズンオフだったし、だいたい以前のようにスカラの切符をたやすく手に入れることも不可能になっていた。
親切にゲネプロなどの券を回してくれていたスカラ座博物館の親友が、癌のため他界していたこともある。
辛抱強く並んで、券を買う余裕ももうなかった。



メトロオリタンはスカラより安かったし、簡単に当日券だって買えたのだ、その頃は。

さて、補聴器をつけてのメトでのオペラは、ダークスーツにピアネス・タイで。

プログラムはヴェルディの「イル・トロヴァトーレ」だった。

すっごい!
よーく聴こえる。やや金属的ではあるが、とにかくはっきりと。
声量があまりなさそうな歌手の声だって、ビンビン響くのだからすごい!
信じられなかった。僕はすっかり気を良くして、翌日のオペラも観に行った。
そこまでは良かったのだが・・・(つづく)
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| 日記風・猫ホフィと我が耳のこと | 06:38 │Comments0 | Trackbacks0編集

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すむらけんじ

作者: すむらけんじ
ミラノに住む広告イラストレーターです。このブログは今まで飼った猫、今飼っている猫のことを綴ったものです。
作者は左耳は生まれつき難聴にかかり、人口内耳に踏み切るまでの耳の歴史、未来のことなども連載しています。

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