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sumurakenji(36)

sumurakenji

ピエモンテの田舎で見つけた野良猫たち。
この頃は野良もメッタに少なくなった。見つけ次第保護されたり去勢されたりするからだ。これは人のため市や村のためにもなるからである。写真の子猫達は計6匹の兄弟で、古い自動車修理工場の周りに住んでいる。日曜だったから工員もおらず、静まり返っていた。餌は充分に与えられているみたいだ。近所の情の厚い人が缶詰を持って来るとか。
秋は深く、あっという間に冬はやってくる。
彼らに取って冬はきびしい。
ホフィよ、おまえは幸せだよ。

sumurakenji



眠り続けた左耳・・・
71年目に『人工内耳』に挑戦する!(13°Story)


ドクター・ダルフィの指示に従って、またボクは補聴器を新調することにした。
いわゆる耳掛けタイプというヤツだ。
耳の後ろにだらんと下がった感じだが、耳の中に耳栓(イヤモールド)を詰め込む仕掛け。

今までの補聴器店から別の店に変える。
某広告代理店の知り合いの従兄弟がやっているところだそうで、安くしてもらえるよう頼んであげようと言ってくれた。

経営者は若い男性2人。健康保険があるなら、70パーセントは州が払ってくれる、などと嬉しい情報をくれた。それまでのF店はそんな事は言わなかった。
ただし、買い替えるたびに州が払ってくれるわけではない。5年に一度だけだそうな。

2週間のテスト期間を終えて、その補聴器を買うことに決める。
音質が良くなったとは思えない。
でもドクターが言ったように、馬力はあるのかもしれない。
何となくそんな感じ・・・と言う程度だ。
乾電池もぐっと大きくなり、やっぱり馬力はありそうな気もする。

州が70パーセント払ってくれるので、店の人に聞きながら手続の用紙に書き込んで州に送った。
幸いにも、前払いではなく自分が払うのは30パーセントだけ。70パーセントは州から補聴器店に直接支払われるのだそう。

                      ”””””””

耳が悪くなって、退化して行くばかり・・・少しばかり徐々に退化して行くのではなく、階段式にガタンガタンと悪くなって行く。勿論、人それぞれらしいけど。

音楽に変わる物を何かしなければならない・・・それが生活のテーマになった。

不愉快な、いや不安な生活を忘れる事の出来る何かを見つけ出さなければならない。

その頃からボクはものを書くようになった。
2年くらい書いてみたが、何とかいけそうなので、ちょっと長い物を書いてみようと思い、さて何を・・・と迷ったあげく、金を貸しても返してくれない友達の事を書いてみた。

タイトルは『金と友情』
結局は金のために友情を断ち切ってしまうというストーリーである。
勿論、実話である。

イタリアに来たときからの親友だったから、決意する(手を切る)のは簡単ではなかった。

さんざん世話にもなったのだから、貸したのではなくプレゼントしたのだ、と割り切ろうというところで、終わりだ。
でも書く習慣が身に付いたのは、難聴と引き換えに与えられた神様からのプレゼントであろう。
その他いっぱい書いた。
本を出すつもりで頑張ったけど、今のところ見込み無し。

今でも、書き集めた物を読み返してみて、
『悪くないのになあ。どうして拾い手(出版社のこと)がみつからないんだよ?』
などとため息をつくことがある。
なんで、あんなひっどいのが本になってるんだよとか、恨みつらみも少々。
でも、先の事はわからないよね。ある日ぱっと!
sumurakenji

若い人と違って、年取った者には未来は希薄だ。
「その日その日が勝負なのよね。だから無駄にしないで」
そう書いてくれたたひとがいた。

そうそう、猫がいたんだったっけ。
イタリアに来て4匹目の猫、名前はカロータ。
それまでの猫は逃げられたり、旅行のために預かってもらってたら、そっちになついてしまった猫とか。

でもカロータは違う。手術を施したために17年も生きた。
可愛かった。虎の子のように大きかったが、足としっぽが長く、正座すると古代エジプトの猫のように天下一品だった。内気で大人しかったが、しつけ方が良かったのか、誰にでもなついた。

カロータのことも結構書いた。
カロータは1992年うまれ。その頃ボクの右耳も健在だったので、カロータの可愛い声をきくことができたのだった。
1998年、耳が悪くなり出した頃、カロータの声がざらざらして来たのを、早く気がつくべきだった。どうしてあのとき、すぐに医者に行かなかったのだろうか。
テレビの女の声が汚く聞こえるようになったのは、その後だったと思う。
カロータが、まずボクの耳の変化をおしえてくれたはずなのだ。

              ’’’’’’’’’’’

イタリアに来て暇にあかしてよく旅行をした。
ヨーロッパは小さい。車があれば何処にでも行ける。ユーロになる前でさえそう思えたのだから、現在のこの変わりようト便利さはすごい。運賃も安いからその気になりさえすれば・・・

親友のマルコと以前からたびたび旅行をしていたが、耳が悪くなって、この友人は前以上にボクにとって必要な存在となった。
マルコはミラノ銀行に努めていた。(もう定年退職している)

こんなに旅行をする人間もボクの周りでは珍しい。
彼がサラリーマンでありながら、有給休暇を超フルに使えたのは、出世コースとか同僚の白い目などを一切無視することに徹したからだろう。
良き時代に入社した高級サラリーマンの典型と言える。

だが時代が変わった。
銀行は若い大卒を安く入れたいから、マルコのように適当に?やっている古狸は目障りになる。
上役(と言っても、2歳マルコよりも年下だそうな)はある日打診した。

「マルコ、まだ定年まで2年あるけど、辞める気はないかね?」

マルコは不機嫌に答えたのだった。
「人のことを言う前に、まず自分が辞めたらどうなんだい?」(つづく)
えと文・すむらけんじ

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| 日記風・猫ホフィと我が耳のこと | 06:40 │Comments2 | Trackbacks0編集

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コメント

アキさんのコメントへのお礼。
アキさん、ありがとう。子供向けのに書き直すのは無理だと思うよ。今までだって失敗しているし。子供の心理状態も分からないし。
おとな向けの童話ってところでしょうか。今、イラスト勉強しています。来年の帰国を控えてがんばってみます。

2011.10.31(Mon) 18:12 | URL | すむらけんじ|編集

けんじさんが文章を書き始めたいきさつが良く分かったわ~!カロータのことを書いた本、大分前に読ませて貰いましたね。私の娘は文筆家。脚本や少女小説など書いてるのよ。カロータの本をもっと子供向けにして絵を一杯描いて出したらいかがですか?
本の売れ行きは画家さんの力量が左右すると娘は申しますが..けんじさんのイラストは抜群ですからね

2011.10.29(Sat) 14:54 | URL | AKI|編集

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すむらけんじ

作者: すむらけんじ
ミラノに住む広告イラストレーターです。このブログは今まで飼った猫、今飼っている猫のことを綴ったものです。
作者は左耳は生まれつき難聴にかかり、人口内耳に踏み切るまでの耳の歴史、未来のことなども連載しています。

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