上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

| スポンサー広告 | --:-- │Comment- | Trackback-│編集

sumurakenji(47)


sumura

ある朝目が覚めたら、右耳の補聴器が行方不明だ。

布団の中,枕の下を丹念に探しても見当たらない。
こんな事は今までにもたまにあったことだから、それほど驚くにはあたらないのだが。

テレビは寝室にあるので、補聴器の上からレシーバーをかけてテレビを観る。
レシーバーを付けずにテレビを観ると、空気に触れて音がざらつき,不鮮明になるので、レシーバーはボクにとって絶対必要品なのである。

ところが見ているうちにそのまま寝てしまうのがいつものボクのだらしない癖。
レシーバーは外れて、補聴器まで耳から飛び出してしまう事もある。
(煩わしくて、無意識のうちに外してしまう事もあるようだ)

朝,目が覚めて,補聴器は何処だーっ,と探すのは日常差半になっていた。
ピジャマの襟の所に引っかかっていたり,布団の中にひっそりと潜り込んでいたりが普通だが,たまには床に落ちていたりする事もある。
そのときは踏みつぶさないようそろりそろりと探しやっと見つける。

寝室から,飛びさす事など絶対にないから、根気よく探せばいいだけのことだった。

ところが,ホフィが来てから・・・。
ある朝,又,補聴器が行方不明。ボクは何と家の中を1時間以上も探しまくって、玄関のボクの靴の中に,補聴器を見つけたのだった。
それからというもの、そんな事がたびたび起こるようになった。
玄関まで運ばなくても壁と家具の隙間に隠されている事が多い。


補聴器は耳からはずすと、ジジジっと音が鳴る。音を消すには電池の入っている蓋をあけなければならない。そのまま鳴りっぱなしにしていると、電池が切れるまで鳴り続けるってことだ。

このジジジーって音、補聴器がないボクには何も聞こえないが,正常な耳の持ち主には、結構神経を苛立たせる音らしいのだ。しかもかすかではあるが、家中にくまなく響くらしいので,よその家に宿泊していると、皆、眼を覚ますこともあった。
だから旅行中、同じ部屋で寝ている友達は、そっと起きて来て,ボクの耳から外れかかっている補聴器をはずし、電池を抜いてくれる・・・饒波港あたりまえのこと。

さて,ホフィの悪戯は頻繁に起こった。
朝、補聴器を探すエネルギーに,ボクはくたくたになった。
朝,10時にアップタメントがあっても、やむなくキャンセルもせざるをえない。辛いのは,キャンセルのため電話さえもできないのだ。


『寝る前にちゃんとはずして、引き出しにしまって,それから床につく』
そう決めたが,だらしないボクにとって規則を守るのはむずかしい。

それでも少しづつなれて行った。テレビを見ていて眠気がさして来ると,補聴器を外し枕の下に隠す・・・って方法はうまい考えだ。

それともう一つ、音を消してテレビを観る方法もだんだん出来るようになった。
下の字幕だけをたよりのドラマ鑑賞。

『悲劇的バックミュージックが流れている・・・』『ドアのバタンと言う音』『遠くでイヌだ吠えている』などなど、会話以外もちゃんと説明してくれるから、想像しながらドラマを追う。
ベッドシーンでは、『女のやるせないため息・・・』などとまで、説明してくれるのである。これ,本物のため息を聴くより、刺激的な場合もあることがわかった。(つづく)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
訪問者の方のコメントと拍手お願いしますね。よろしく K

| 日記風・猫ホフィと我が耳のこと | 20:20 │Comments0 | Trackbacks0編集

| top|

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://sumurakenji.blog112.fc2.com/tb.php/329-565890c1

すむらけんじ

作者: すむらけんじ
ミラノに住む広告イラストレーターです。このブログは今まで飼った猫、今飼っている猫のことを綴ったものです。
作者は左耳は生まれつき難聴にかかり、人口内耳に踏み切るまでの耳の歴史、未来のことなども連載しています。

04 | 2017/05 | 06
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -

すむらけんじへメールする

名前:
メール:
件名:
本文:

イラスト、写真、文の無断使用を禁止

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。