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ネコ嫌いとネコ好き (3)

スミレ2

食事の合間も、本立て、飾り棚、アンティックの木馬や、壁の絵やがらくた箱まで, 舐めるように見ているスミレ。好奇心のつよい娘だ。これ、ネコ以上だ。

「スミレちゃん、何か興味あるもの見つけた?」

「あたしね、外国に住む独身男性のアパートってどんな所なのかしらって、興味シンシンだったの」

この子、どきっとさせるな。それで,我が家はどうだね、ゴウカク?
そんなヤボなこと、オレは聞かんぞ。

「これほど好奇心旺盛なスミレちゃん、猫が嫌いなんて不思議だね。好奇心は猫の本質なり。好奇心なくして猫と言えず。好奇心の強いスミレは猫の本質に近し」

「猫はスミレを好いている。きっと同類だと思っているのね。ただ,スミレはそれに気が付いていないだけ」
と、ラウラ嬢が意味深につけ加える。

「食事中なんだから、あまり変なこと言わないでちょうだい」
と言いながら、アサリのスパゲッテイ、生ハム、ゴルゴンゾーラまで,次々と平らげていくたくましさ。
スミレ、23才なんだって。(ラウラは26才)

                      *
「あれっ!」とボク。

「どうかしたの?」
「悪いっ。スミレちゃんのフォーク、曲ったのがいってしまったんだね」

「あっ!これ猫用なんでしょ?いやーっ」
いきなりフォークを投げ出すスミレ。

さすが敏感だね。そうなんだ。この付け根が曲ったフォークは猫専用のフォークなのであった。
ネコ缶から皿に移すときonlyのフォークなのだ。
テーブルを準備したのはそんなこと夢にだに知らないラウラだった。
そして、スミレのところへ。
これもネコとの奇縁?

さっそく、ボクはキッチンへ走り、別のを持って来る。
ハイっ、これ使って。

「猫用だったのね?そうだったのねっ」

しつこい!
「違うってば、お客さんにそんなのが行っちゃったから、失礼なことしたと思ったんだよ」

「ほんとう?」
「本当だ」

やれやれ、最後までスミレ・アクションに振り回された昼食ではあった。
だからつい、こっちも・・・

「スミレちゃん,もしかりにだよ、君が使ったフォークがネコ専用だったとしてもだよ。心配することなんて全くないんだよ。うちでは皿洗い器で70度の完全消毒。一緒にぶち込んで洗っているからネコ用も人間用もへったくれもないってこと。了解?」

「やっぱり、ネコ用スプーンだったのね。いじわる!」
しくしく泣き出したスミレちゃん。

ラウラは席を立って、親友の背後からやさしく肩を抱きしめる。そしてひと言、

「スミレノオバカサン」。(K)


*けんじのひとこと/スミレさんは今でもやっぱり猫嫌いなんだそう。旦那さんは動物好きだけど、愛妻のために飼わないのだそうです。

| 猫.cats,gatti 100の足あと | 01:15 │Comments0 | Trackbacks0編集

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すむらけんじ

作者: すむらけんじ
ミラノに住む広告イラストレーターです。このブログは今まで飼った猫、今飼っている猫のことを綴ったものです。
作者は左耳は生まれつき難聴にかかり、人口内耳に踏み切るまでの耳の歴史、未来のことなども連載しています。

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