上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

| スポンサー広告 | --:-- │Comment- | Trackback-│編集

人参は甘く季節はおもかりきcal

この句は、わがカロータが昨年秋、17歳半で大往生したことをメールで知らせたとき、親友の俳人伍藤暉之氏が詠んでくれたものである。
カロータは、イタリア語で人参の意味。

昨年秋、後ろ髪引かれる思いでミラノを発ち、
秋も深まった10月の末頃、3週間後にボクは日本から戻って来た。

ボクが帰ってくるまで死ぬのを待っていたカロータ、
ベッドの真ん真ん中に寝て待っていてくれたカロータ、

ボク自身も多くの問題を抱えて帰って来たときだったから、
この句は我が家のその時のイメージそのもののような気がする・・・

戻って来たら、カロータはもう,ぼろぼろになっていて、
翌日、獣医のところに運び注射を打ってもらった。

伍藤君、この句はいつまでも大切にして、口にするごとに、カロータを思い出すことだろう。
どうもありがとう。

                    **

さて、カロータの写真で最も気に入っているものをここに2枚。
生まれて6ヶ月くらい経ったときのものと、6歳くらいの、これ、オトコ盛りのもの。

最後に飼ったカロータはもっともボクの好みに合った?猫だった。
いままで飼ったネコのうちでは足が長く、シッポも長かった。
死ぬ半年くらい前まで、ずっとシッポをたてて歩いていた。
猫がシッポを立てて歩くのは、飼い主への甘えの表現と聞いている。

生まれて9ヶ月くらい経って去勢して、彼の世界は我が家だけだった。
訪れるたくさんの人々から可愛がられ、人を恐れて隠れるようなこともなかった。

小さい時は臆病だったけど。

行儀良く座ると、首の付け根からこんもりと盛り上がって,背中のふくらみと,程よくバランスがとれていて、ボクの大好きなポーズだった。

おなかが空いて辛抱強く待っているときや、真夏の夜、紛れ込んで来た小さなコウモリを生け捕って、屍を前において、ボクが気がつくまで、じっと待ってっていた時のポーズが眼に焼き付いている。                            

                      *
右の像は、ブリュッセルの日曜の蚤の市で買ったもの。
朝、博物館のギフトショップで全く同じブロンズを見つけたとき、とても欲しかったけれど,べらぼうに高くて手が出なかった。
おなじ日の午後、雲ひとつない快晴の広場、
この、コピーからコピー(?)の瀬戸物に巡り会った時は、飛びついて買った。
おじさんは眼を細めて、50ユーロを45ユーロにまけてくれた。
高さは40センチ弱。
我が家の殺風景なサロンの中で,まるで生きているよう。

猫の正座している姿、これぞ、美の極地だと思う。(K)

| 猫.cats,gatti 100の足あと | 11:42 │Comments2 | Trackbacks0編集

| top|

コメント

カロータの思い出
「人参は甘く季節はおもかりき」を序章とするエッセイを拝見しました。
まさに超短篇の傑作です。
ブリュッセルの蚤の市で購った瀬戸物の猫の置き物を巡るエピソードで締めくくる終章の見事な文章。
僕と妻が初めてカロータと会ったのは、確か1995年の冬。この写真2葉(生後6ヶ月と6歳)の中間ぐらいの年でしたから、カロータがはにかみ屋の美男高校生の頃でしょう。
あの家は、ペペロンチーノ・スパゲッティを食べる度に、カロータの姿と併せて思い出します。てるゆき

2009.04.30(Thu) 14:16 | URL | teruyuki|編集

ほんとうにね
猫の正座。
表現が新鮮、と思いました。
本当に美しいシルエットですよね。
伝わってくる心持のようなものを感じてしまう。

凛々しい猫だったんですね。
右端の猫、
カロータさんを模ったものかと思いました。

我が猫があちらの世界に行って7年、
まぶたの裏にまだ様々なポーズが焼きついています。
スケッチもたくさん残っています。

2009.04.29(Wed) 09:24 | URL | ガジャのねーさん|編集

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://sumurakenji.blog112.fc2.com/tb.php/79-352e791c

すむらけんじ

作者: すむらけんじ
ミラノに住む広告イラストレーターです。このブログは今まで飼った猫、今飼っている猫のことを綴ったものです。
作者は左耳は生まれつき難聴にかかり、人口内耳に踏み切るまでの耳の歴史、未来のことなども連載しています。

07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -

すむらけんじへメールする

名前:
メール:
件名:
本文:

イラスト、写真、文の無断使用を禁止

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。